お問い合わせContact
04

コラムColumn

Wall the best > コラム > 外壁修理の費用相場はいくら?注意点や業者の選び方も解説

外壁修理の費用相場はいくら?注意点や業者の選び方も解説

2023.10.09 Mon


「外壁修理の費用ってどれくらいかかるの?」
「外壁のひび割れを修理したい」
「どこの業者に修理を頼めばいいかわからない」

このようなお悩みをお持ちの方へ、本記事では外壁修理の費用相場や信頼性の高い業者の選び方を紹介します。

一軒家の外壁修理の費用については、全面修理と部分修理に分けて詳しく解説しています。

費用相場や注意点を把握することで、高額請求や手抜き工事を行うような、いわゆる悪徳業者を避けることが可能です。

外壁修理を検討している方はぜひ参考にしてください。

外壁修理の費用相場


外壁修理の費用相場を、壁の劣化症状ごとに分けて解説します。

外壁修理は大きく分けて「部分修理」と「全面修理」の2つがあります。

部分修理は外壁の表面にひび割れや傷がある箇所を部分的に補修する方法です。

全面修理は雨漏りが発生していたり、壁内部が腐食したりしている場合など、壁全体を補修することを指します。

外壁の状態によって修理方法を使い分けます。

部分修理

以下は、部分修理の費用相場です。

・ひび割れ(クラック):1~10万円
・コーキングの打ち増し:500~900円/メートル
・コーキングの打ち替え:900〜1,200円/メートル
・鉄部のサビ取り:200~2,200円/平方メートル
・穴、へこみ、欠け、傷など:1~6万円/箇所

ひとつずつ詳しく紹介します。

ひび割れ(クラック)

ひび割れの費用相場は1〜10万円です。

ひび割れが生じている箇所や範囲の広さによって費用が異なります。

外壁のひび割れは、家を劣化させる原因のひとつです。

雨漏りにつながる可能性もあるため、ひび割れに気づいた時に修理を検討しましょう。

ひび割れの幅が広がっていくにつれて、ひびも深くなります。

ひび割れの進行具合によっては全面修理が必要な場合もありますので、業者への相談をおすすめします。

コーキングの打ち増し・打ち替え

コーキングにかかる費用は、1メートルあたり打ち増しが500〜900円、打ち替えが900〜1,200円です。

コーキングとは、壁と壁のつなぎ目を埋めている素材のことです。

既存のコーキング箇所にできた隙間や亀裂に、再度コーキングを施工します。

古いコーキングのうえに新しいコーキングを充填する「打ち増し」と、古いコーキングを剥がして新しいコーキングを充填する「打ち替え」は、修理箇所と劣化具合によって使い分けます。

鉄部のサビ取り

鉄部のサビ取りにかかる費用は、1平方メートルあたり200〜2,200円です。

放置しているとサビた箇所から穴があいて、雨漏りにつながります。

サビ取りは緊急度が低い修理ですが、サビた箇所から穴があいた場合は修理費用が高額になります。

費用を抑えるためにも早めの対処がおすすめです。

穴、へこみ、欠け、傷など

外壁に穴、へこみ、欠け、傷などがある場合は、外壁の表面が劣化している可能性が高いです。

費用相場は1箇所につき1〜6万円で、部分的に補修できます。

ただし、破損箇所の範囲が広い時は全面修理が必要なケースもあります。

全面修理

全面修理の費用相場は、以下のとおりです。

・外壁の塗装:60〜120万円程度
・サイディングの重ね張り(カバー工法):130〜220万円程度
・サイディングの張り替え:100〜360万円程度

上記に加えてシーリング代や足場代など諸経費が発生します。

サイディングとは、建物の外壁に張り付けている板材のことです。

重ね張りは既存の外壁の上に新しいサイディングを重ねる工法で、張り替えは既存のサイディングを取り除いてから新たにサイディングを張り付ける工法です。

・部分修理で修理できない破損があるとき
・定期メンテナンスのとき
・外壁を触ると手に白い粉がつくとき

外壁を全面修理する際は、上記のようなケースです。

外壁修理するタイミング


錆などの不具合が発生するのを防ぐため、外壁は10〜15年に1回を目安にメンテナンスを依頼しましょう。

外壁に使われる素材は、モルタル、サイディング、コンクリートとさまざまですが、どの素材も劣化します。

海沿いや自然災害が多い地域では、外壁の劣化スピードが早い傾向にあります。

10年経っていなくても外壁に破損がある場合は修理を検討しましょう。

外壁を適切にメンテナンスすることで外壁からの雨漏りを防ぎ、建物の強度を保つことにもつながります。

外壁修理はどこに頼む?信頼性の高い業者の見つけ方


大切なご自宅の修理は信頼できる業者に頼みたい方が多いでしょう。

信頼性の高い外壁修理業者を見つけるポイントは以下の4つです。

・地域での実績、施工事例があるか
・自社で施工しているか
・国家資格者が在籍しているか
・建設業許可をもっているか

まずはあなたの住んでいる地域で施工した実績がある会社を探してみてください。

施工事例が豊富な会社に依頼しましょう。

業者を数社に絞り込めたら、自社で施工しているかをチェックしてください。

自社施工店はお客さまと直接やりとりをするためコミュニケーションがスムーズにすすみ、かつ外注費もかからないためお手頃価格で施工を行いやすいです。

つぎに国家資格者が在籍しているかを確認することをおすすめします。

建設業許可をもっている業者であれば、より安心です。

外壁修理の費用を抑えるコツ


外壁を全面修理する場合、修理費用は100万円を超えることも多いです。

外壁修理の費用を抑えるコツを紹介します。

助成金を利用する

各自治体が実施している助成金を利用できれば、費用を抑えることが可能です。

助成金を利用するには自治体に申請して、審査が通った場合に限られます。

助成金を利用するメリットは返済する必要がないことです。

ただし、すべての自治体が助成金制度を設けているわけではありません。

対象となる工事や申請条件も自治体によって異なります。

お住まいの地域の自治体ホームページで助成金制度があるか確認してみてください。

相見積もりをする

相見積もりをすることで、外壁修理にかかるコスト感を把握できるため、費用を抑えやすくなります。

ただし、見積もり額が安すぎる業者には注意してください。

見積書に記載している材料よりグレードの低い材料を使っていたり、素人同然の人が作業を行ったりする場合もあります。

おトクに修理を依頼したつもりが、悪徳業者に当たってしまい適切な工事が行われず、結果的に高い費用が必要になってしまいかねません。

相見積もりで業者を選ぶときに一番の大切な基準はお客さまの直感です。

担当者の誠実さや会社に対しての信頼など、見積もり時に感じた直感を信じて選びましょう。

相見積もりは取り過ぎると時間と手間もかかりますし、どこにしようか決めにくくなってしまうので、多くても2社程度に絞ることをおすすめします。

外壁修理の費用に関する注意点


外壁修理は適正価格で施工してくれる業者に依頼しましょう。

外壁修理の費用に関する注意点は次の3つです。

・「火災保険で外壁修理が無料」には注意が必要
・DIYはおすすめできない
・諸経費を考慮した外壁修理の費用を把握する

ひとつずつ解説します。

「火災保険で外壁修理が無料」には注意が必要

火災保険で修理が安くなりますと謳う業者には注意してください。

火災保険が適用されるには条件があります。

火災保険は自然災害で外壁が破損した時に、利用できる場合があるものです。

定期メンテナンスや人為的な事故による外壁修理で火災保険は利用できません。

DIYはおすすめできない

費用を抑えたいからといって、自分で外壁を修理することはおすすめできません。

部分修理の場合は、業者に頼む費用がもったいなく感じる方も多いでしょう。

しかし外壁は家を守る大切な部分です。

素人がDIYで対応してしまうと雨漏りの発生原因となる可能性が高いので、プロに頼むことをおすすめします。

雨漏りが発生した場合、全面修理が必要になるので結果的に修理費用が高くなります。

諸経費を考慮した外壁修理の費用を把握する

シーリング代や足場代などの諸経費がどれくらいかかるか、見積もりをとって把握しましょう。

部分修理でも足場が必要なケースもありますので、修理に足場が必要かチェックしてください。

屋根修理の場合ですが、足場設置には10〜30万円もかかります。

諸経費についての説明がなく、見積もりの内訳に諸経費が記載されていない場合は担当者への確認をおすすめします。

見積もりには書かず、後から請求してくる業者もいるため見積もり時にしっかりと確認しておきましょう。

外壁の修理は実績がある業者に依頼しよう


今回は外壁修理の費用について、相場や注意点を解説しました。

外壁の部分修理は1〜10万円程度の費用がかかり、全面修理は100万円を超えることも多いです。

費用を抑えたい方は、国や自治体の助成金が活用できるか確認してみましょう。

DIYは外壁をさらに劣化させたり新たな不具合を招いたりする可能性があるため、小さな傷やひび割れでもプロに依頼することをおすすめします。

後悔しないために業者選びは慎重に、注意点を把握して相見積もりをしましょう。

外壁は、金属・窯業・タイル・モルタル等、様々な仕上げ材があります。

その中でも「金属」の外壁材は、耐久性・耐候性、遮熱性、デザイン性に優れる材料です。

外壁の張り替えや重ね張りを検討されている方におすすめの板材です。

詳しくは関連記事をご覧ください。

【関連記事】
外壁に使用する金属サイディングとは?メリット・デメリットを解説

Share this article

この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
« »

耐久性・耐候性、遮熱性
デザイン性に優れている
金属外壁材料に関する
お問い合わせはこちらから