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サイディングとはどんなもの?特徴や素材の種類・費用相場などを解説

2023.10.07 Sat

「我が家の外壁素材をどんなものにしたらよいのだろう?」「そもそも建物の外壁材にはどんな種類があるの?」などとお悩みではないですか。

外壁材の中でもサイディングはメリットが多く、住宅はもちろんさまざまな建物で使われています。

本記事ではサイディングとはそもそも何なのか、サイディングの種類、メリットやデメリットなどを解説します。

サイディングについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

サイディングとは


サイディングとは、建物の外壁に使われる仕上げ板材のことです。

サイディングボードと呼ばれることもあります。

サイディングの特徴や耐用年数について見てみましょう。

サイディングの特長

サイディングの特徴は下記のとおりです。

・費用が安い
・軽量のため耐震性も高い
・デザインが比較的豊富 など

工場で生産しており単価が安く、現場での作業性も高くて工期が短い、といったメリットもあります。

耐水性・耐震性ともに高く、デザインも比較的豊富で人気がある建材です。

サイディングの耐用年数

サイディングの耐用年数は種類によって異なります。

・金属系サイディング:20〜40年
・窯業系サイディング:20〜40年
・木質系サイディング:15〜30年
・樹脂系サイディング:15〜30年

半永久的に持つわけではない、という点に注意してください。

サイディングは太陽光や雨風によって経年劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。

サイディングの種類とは


サイディングは以下の4種類に分類できます。

・金属系サイディング
・窯業系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング

素材別の特徴やメリットについてご紹介します。

金属系サイディング

金属系サイディングとは、金属でできた外壁材のことです。

金属のみでできたものもあれば、裏側に断熱材がある金属系サイディングもあります。

素材は金属の中でもガルバリウム鋼板を使うことが多いです。

金属系サイディングの特徴として、耐久性が高いため頻繁なメンテナンスが必要にならず、修理費用を抑えやすいという点があります。

短い納期で施工できる点も魅力です。

外壁リフォームを実施する際の素材としても金属系サイディングはおすすめです。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、住宅や中高層建築物で多く使われている外壁材です。

主原料はセメントで、窯の中で加工されるので窯業系という名前となっています。

タイル柄やレンガ調などデザインが豊富なのも窯業系サイディングの魅力です。

耐火性に優れているという点もポイントです。

窯業系サイディングのデメリットとしては、熱を蓄える性質があるため、特に夏場は熱が逃げにくいという点が挙げられます。

ただし通気留め金工法といった工法で施工を実施することにより、通気層を作って熱を逃すことが可能です。

木質系サイディング

木質系サイディングとは、天然木に塗装を施したサイディングのことです。

木材の美しさを活かした外観にできるのが魅力となっています。

ただし素材が木なので他のサイディングと比較して水や火に弱い点がデメリットです。

日本では木質系サイディングを取り扱っている業者は少ないです。

施工したいと思ったときに依頼先を見つけにくい点もデメリットといえるでしょう。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂を加工したものです。

日本では取り扱っている業者が少なく、窯業系サイディングと比較するとデザインのバリデーションも少ないといった点がデメリットです。

一方で「変色しにくい」「防火性・防水性に優れている」といったメリットもあります。

サイディングのメリット・デメリットとは


サイディングにはメリットだけでなくデメリットもあるものです。

メリットとしては費用を安く抑えられる場合が多いこと、デメリットとして定期的なメンテナンスが必要な点などが挙げられます。

メリット・デメリットについて見てみましょう。

サイディングのメリット

サイディングのメリットとしては以下のものが挙げられます。

・工場で生産されるため費用が安いことが多い
・モルタルなど他の外壁と比べて施工難易度が低く工期は短い
・特に窯業系はデザインが豊富

サイディングは、工場で生産されるため施工にかかる材料費を安く抑えやすい点が特徴です。

モルタルなど他の外壁と比べて施工難易度が低く、工期も短いという点も魅力となっています。

特に窯業系サイディングや金属系サイディングはデザインが豊富なので、外壁のデザインにこだわりたい人にもおすすめです。

サイディングのデメリット

サイディングのデメリットとしては下記の点が挙げられます。

・板の隙間の見た目が気になることがある
・定期的なメンテナンスが必要になる
・一部のサイディング材そのものには防水性はない

サイディングのデメリットとしては、外観につなぎ目ができてしまうという点があります。

サイディングはもちろん、つなぎ目に充填するシーリング材も劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。

なお一部のサイディング材そのものには防水性がありません。

たとえば木質系サイディングの場合、材料となるのは木材なので火や水に弱いです。

しかし塗装や加工の途中で耐火性・耐水性を高めるなど、ある程度の対策は行われています。

サイディングの費用


外壁のサイディングに対して修理やリフォームを実施する際、どれくらい費用がかかるのかご紹介します。

アルミサイディングを除く金属系サイディングの費用相場は以下のとおりです。

・新築住宅の場合:150~300万円程度
・リフォームの場合:200~400万円程度

アルミサイディングの費用相場は以下のとおりです。

・カバー工法(重ね張り)の場合:120~400万円程度
・張り替えの場合:140~400万円程度

一般住宅に窯業系サイディングを施工する場合の費用相場は下記のとおりです。

・カバー工法の場合:130〜220万円
・張り替えの場合:150〜230万円

上記費用に加えて諸経費が発生します。

現場環境によっても費用は変動するため、まずは業者に相談してください。

木質系サイディングや樹脂系サイディングは取り扱っている業者が少なく、相場が読みにくいです。

木質系サイディングや樹脂系サイディングを希望する場合は、業者を探して見積もりを各自でとってください。

サイディング材を取り扱っている修理業者の選び方


サイディング材を取り扱っている業者を選ぶ際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

選ぶ時に注目する点としては以下が挙げられます。

・建設業許可を所有している業者か
・リフォームパートナー協議会に加盟済みの業者か
・地域で長く営業をしている業者か
・自社職人が在籍している業者か
・国家資格を取得している業者か

上記を満たしている場合は信頼できる業者である可能性が高いです。

ただし上記を満たしている業者が絶対的に信頼できる、満たしていないと信頼できない、ということではありません。

上記はあくまで参考程度にチェックしてみてください。

外壁や屋根の修理業者は、見積書の金額や国家資格だけでは決めにくいのが実情です。

担当者の人柄や会社の対応に違和感はないか、といった人柄の部分をチェックしてみると、悪徳業者には引っかかりにくくなるかと思われます。

サイディングとは何かを理解し外壁リフォームをすすめよう


サイディングとは工場で量産されている、建物の外壁に使われる建材のことです。

すでに完成した素材を活用して施工するので、作業にかかる時間が短く仕上がりが安定しているのが魅力です。

金属系や窯業系など、さまざまな素材を選べるのも特徴となっています。

ただし定期的なメンテナンスが必要であったり、サイディング材そのものには防水性がない場合があったりする、といったデメリットもあります。

金属系サイディングについてくわしく知りたいという方は、下記の記事もご覧ください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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