「ガルバリウムスパンドレルの使用を検討しているが、実際のところはどうなんだろう」
「ガルバリウムスパンドレルにはどんな特徴があるの?」
このような悩みをお持ちの方向けて、本記事では下記内容を解説します。
・ガルバリウムスパンドレルとは
・ガルバリウムスパンドレルを使用するメリット、デメリット
・ガルバリウムスパンドレルが使用される場所
・ガルバリウムスパンドレルのメンテナンス方法
・スパンドレルの主なメーカー
ガルバリウムスパンドレルについて悩みをお持ちの方は、ぜひ最後まで一読ください。
目次
ガルバリウムとは亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工して、防汚性や防サビ性を高めている鋼板のことです。
スパンドレルとは外壁や天井などに使用する金属化粧板のことを指します。
このガルバリウム鋼板を使用して作られているスパンドレルのことを「ガルバリウムスパンドレル」と言います。
スパンドレルの表面は金属が波を打った仕上がりですが、一般的な外装材と比較して山の高さが高いです。
その陰影によって意匠性が高くなるため、店舗やビルや商業施設などの人が多く集まる建物に使用されています。
施工はビス留めで行うため、コーキングが不要な点も意匠性を高めることに一役買っています。
耐久性が高い点も特徴です。
劣化や腐食が少ないので、長期にわたって使用することができメンテナンスの頻度も少なくすむというメリットを持っています。
ガルバリウムスパンドレルを使用するメリットについて紹介します。
・コーキングのメンテナンスが不要
・耐久性が高い
・サビに強く美観性が高い
・外壁がひび割れしにくい
・軽量で施工性が高い
各メリットについて詳しく解説していきます。
一般的に、外壁の施工をする際には外壁材の間の部分にコーキングという充填剤を入れなければなりません。
コーキングの素材はゴムのため、劣化が早く通常の外装材では8~10年ほどのサイクルでメンテナンスする必要があります。
スパンドレルの施工は外壁の固定をビス留めで行うため、コーキングが不要です。
コーキングのメンテナンスが不要なので、長期間メンテナンスを実施する必要がなくなります。
ガルバリウムスパンドレルは耐久性が高いです。
ガルバリウムという素材の特徴として、防汚性や防サビ性が高いので外壁に使用していても長期にわたってきれいな状態を保ってくれることが挙げられます。
よって塗装や張り替えなどのメンテナンスも長期間不要になります。
このようなメリットから、人の出入りが多くメンテナンスがしにくい店舗やビルなどの建築材料として用いられることが多いです。
ガルバリウムスパンドレルはサビに強いため、美観性の高さを長期間保ってくれる建材です。
表面に含まれているアルミニウムと亜鉛の成分によって高い防サビ性を発揮してくれます。
サビた外壁は色が茶色に変色してしまい、建物に対する印象を悪化させてしまいます。
サビへの耐性があるので、長期間使用可能です。
ガルバリウム鋼板は強度の高い金属です。
そのため、外壁に衝撃が加わってもひび割れが入りにくくなっています。
外壁に使用する素材によっては、割れやすい素材もあるので気をつけましょう。
ガルバリムスパンドレルは軽量なので、現場での施工性が高いです。
狭小地や坂道など製品の運搬や施工がしにくい現場でも工事がしやすくなります。
現場での曲げる、切るなどの加工がしやすく施工後の仕上がりをきれいにしやすいです。
軽量なので建物への影響を減らし、耐震性を高めてくれるというメリットもあります。
ガルバリウムスパンドレルにはメリットだけではなくデメリットもあります。
・まったくサビないわけではない
・衝撃に弱い
・断熱性が高くない
以上のデメリットについて、それぞれ解説していきます。
ガルバリウム耐食性が高く、なかなかサビが発生しません。
ただしサビには強いですが、まったくサビが発生しないわけではないので注意してください。
長期間メンテナンスをせずに放置してしまうと、ガルバリウムスパンドレルといえどサビが発生します。
一度表面の塗装がはがれてサビが出ると、どんどん広がっていきます。
長期の放置はせずに定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
ガルバリウムスパンドレルは衝撃に弱いです。
台風での飛来物や車がぶつかるなどの衝撃が加わると凹んだり、傷が入ってしまったりする可能性があります。
また、傷が入ると表面の塗装が剥げてしまいサビてしまうことがあります。
凹みもサビも見た目に悪いため、もしも衝撃が加わってしまったのであれば補修やメンテナンスをしましょう。
ガルバリウム鋼板は熱を伝えやすい金属です。
外が暑ければ熱の影響を通しやすく、外が寒ければ冷気を通してしまいます。
この断熱性の低さがネックになってしまうため、断熱材などで熱を伝えにくくするための対策が必要になります。
中には断熱材が裏付けされている一体型の製品もあるので、それらの使用を検討してみるのも良いかもしれません。
ガルバリウムスパンドレルは、強度や耐久性を必要とする外壁材や天井材として使用されています。
店舗やビルなどのメンテナンスがしづらく、極力張り替えの頻度を減らしたい建物に使用されることが多いです。
意匠性が高いため建物の見映えが良くなります。
人が集まる商業施設や駅のホームなどに使用されることが多いです。
近年では見映えの良さから戸建て住宅でも使用するケースも見られます。
ガルバリウムスパンドレルは経年劣化するため、定期的なメンテナンスが必要です。
スパンドレルは屋外で使用する製品ですので雨や日光にさらされています。
その結果、汚れやサビが発生して経年と共に劣化していきます。
劣化を防ぐためのメンテナンスとして、定期的な清掃と塗装によるコーティングが不可欠です。
一方で金属系サイディングとは異なり、コーキングが不要というメリットも持っています。
スパンドレルを取り扱っている主なメーカーについて見ていきましょう。
・アサヒ金属株式会社
・三協立山株式会社
・フクビ化学工業株式会社
以上のメーカーのそれぞれの特徴や取り扱っているスパンドレルについて解説していきます。
アサヒ金属株式会社はスパンドレルを専業として製造、販売している会社です。
ガルバリウム鋼板やアルミなどの素材のスパンドレルを製造しており、様々な分野の建物に使用されている実績があります。
雨水の浸入を防ぐ、外壁専用のスパンドレルの取り扱いもあります。
三協立山株式会社は三協アルミのブランドで知られているメーカーです。
アルミ製品を主に取り扱っており、スパンドレルもアルミ製のみの取り扱いとなっています。
フクビ化学工業株式会社は建築用の様々な製品を製造、販売している会社です。
木質柄のスパンドレルを取り扱っており、木造住宅との相性が良いです。
また、有効巾(実際に使用できる長さ)が200という広めのスパンドレルも取り扱っています。
ガルバリウムスパンドレルは耐久性に優れ、使い勝手の良いスパンドレルです。
施工時にコーキングが不要なため、スッキリした仕上がりになり外観をきれいにしてくれます。
施工を検討しているなら、建築板金業者への相談をおすすめします。
施工には技術が必要な製品ですので、施工実績などからお近くの業者を探してみましょう。
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