「スパンドレルってどんな外壁材?」
「スパンドレルを使うとどんな効果を得られるのか知りたい」
外壁材を選ぶ際、「スパンドレル」と呼ばれる金属素材が気になる方もいらっしゃるでしょう。
スパンドレルは、同じ金属外壁材の金属系サイディングやガルバリウム鋼板とは特徴が異なる素材で、高価な仕様です。
この記事では、スパンドレルの特徴や種類、使うメリットについて解説します。
スパンドレルの施工ができる業者も紹介するので、依頼先を探す際の参考にしてみてください。
目次
スパンドレルとは「金属化粧板」のことで、主に、建物の外壁や施設の天井に使われています。
サイディングに分類されますが、ほかの種類と比べて高価なことが特徴です。
商業施設の外壁や天井材として使われることも多く、耐久性は申し分ありません。
また、スパンドレルは高い耐火性を持つことから、防火区画の外壁にも用いられています。
そのため、スパンドレルを外壁に採用していれば自宅に万が一のことがあった場合に被害を抑えられる可能性があります。
デザインは「丸型」「角型」など多くの形状があり、住宅で使用すると独特な外観を生み出せるでしょう。
留め具のビスが隠れるようなスマートな構造になっているのもポイントです。
スパンドレルは、金属系サイディングの一種に分類されます。
ただし、通常の金属系サイディングとスパンドレルは、施工箇所と施工方法が異なります。
金属系サイディングは外壁にしか施工しません。
しかし、スパンドレルは外壁と天井どちらにも使用されます。
外壁に施工する場合、スパンドレルはシーリングを使わずネジだけで留められるのが利点です。
コーキングの打ち替えが不要のため、メンテナンスコストを抑えられます。
ガルバリウム鋼板は、アルミと亜鉛が主成分の合金を、鋼板でメッキした素材です。
耐久性・耐食性に優れた素材のため、外壁に適しています。
それぞれ別の素材とは限らず、ガルバリウム鋼板が素材として使われるスパンドレルもあります。
通常のガルバリウム鋼板はスパンドレルよりも費用を抑えて入手できる素材です。
スパンドレルの中にも、さまざまな素材があります。
一般住宅の外壁に使われるスパンドレルは、主に以下の種類です。
・鋼板スパンドレル
・アルミスパンドレル
・ステンレススパンドレル
それぞれの特徴を解説します。
鋼板スパンドレルにも複数の種類があり、中でも「カラー鋼板」はカラーバリエーションが豊富で、おしゃれな外観に仕上がります。
しかし、安価な反面、ほかの鋼板スパンドレルと比べて耐久性は高くありません。
一方で、ガルバリウム鋼板は錆びや腐食がしにくい特性を持っています。
熱による劣化やひび割れも防いでくれるため、外壁の状態をきれいに保てます。
デザインのバリエーションも豊富で、シンプルなものから重厚感のあるものまでさまざまです。
外壁は雨風や紫外線にさらされているため、耐久性の高さは重要視されます。
外壁に鋼板スパンドレルを使用するなら「ガルバリウム鋼板」が最適と言えるでしょう。
アルミスパンドレルは、アルミニウムが素材となっているスパンドレルです。
高い耐久性を持ち、美観を長く保てる特徴があります。
ただし、耐久性が高い分値段も高価なため、住宅に使われることはあまりありません。
主に、ビルや商業施設の外壁として使用されています。
さまざまな形状と仕上げに対応できるため、住宅に取り入れるとデザイン性の高い見た目に変えられるでしょう。
より高い耐久性を希望する方は、予算内で施工できるか業者と相談してみてください。
ステンレススパンドレルは、アルミ同様に高い耐久性を持ちます。
主に公共施設の外壁や天井に採用されており、耐久性に比例して値段も高く設定されています。
住宅で使用されることは少ないものの、採用すれば意匠性の高い仕上がりになるでしょう。
外壁にスパンドレルを使うと、以下のようなメリットがあります。
・コーキング打ち替え・打ち直しが不要
・デザイン性が高い
それぞれの内容を解説します。
スパンドレルを施工する際は、コーキングを使わずにネジで留めるのが基本です。
コーキングを使用するサイディングは、劣化による伸縮やひび割れが起きるため、5~10年程度で寿命を迎えます。
一方、ネジのみで固定するスパンドレルは、コーキングが劣化する心配が少なく、打ち替えや打ち増しが不要です。
メンテナンス頻度やコストを抑えられる点は、スパンドレルのメリットと言えるでしょう。
スパンドレルには「K型」や「丸形」「平型」などさまざまな形状があります。
外観の印象をコントロールできるため、耐久性とデザイン性のバランスを求める方におすすめです。
金属独特のスタイリッシュな印象を緩和したい場合は、丸型を選びましょう。
丸型は、周りと被らないユニークなデザインを好む人に向いている形状です。
K型や平型はクールな外観に仕上がるため、モルタル仕上げの外壁に施工すると雰囲気が大きく変わるでしょう。
また、さまざまな形状を組み合わせてデザイン性を高めるのも手段の一つです。
すべての業者がスパンドレルを取り扱えるわけではありません。
業者を選ぶ際は、施工実績をしっかり確認することを推奨します。
スパンドレルの施工に対応している業者は以下のとおりです。
・建築板金業者
・工務店やハウスメーカー
・ホームセンター
それぞれの依頼先の特徴を紹介します。
高い施工技術を必要とするスパンドレルは、建築板金業者に依頼するのがおすすめです。
建築板金業者は、板金や金属外壁を取り扱うプロフェッショナルで、外壁だけではなく屋根の工事にも対応しています。
そのため、同時に金属屋根のメンテナンスも依頼できます。
国家資格を保有する職人が在籍している業者だと、より安心して工事を任せられるでしょう。
また、地域に根付いて活動している業者に依頼すると、トラブルがあった際にすぐに駆けつけてもらえるメリットもあります。
どこの業者にすればいいのか迷った場合は、建築板金業者に依頼しましょう。
依頼できる業者がいない場合は、新築時に依頼した工務店やハウスメーカーに依頼するのも一つの手段です。
工務店やハウスメーカーなら、さまざまな専門業者とつながりがあるため、スパンドレルを取り扱う業者も紹介してくれるでしょう。
ただし、直接施工できない場合は、余分な中間マージン(手数料)が発生します。
また、一般住宅にスパンドレルを設置するケースは少なく、経験不足な業者も多数います。
費用を抑えつつ安心できる業者にお願いしたい場合は、直接依頼できる建築板金業者を選びましょう。
大手のホームセンターでは、さまざまなリフォームを行っています。
相談すると適した業者を紹介してもらえるので、一度訪ねてみるのもよいでしょう。
ただし、必ずスパンドレルを取り扱う業者がいるとは限らない点には注意が必要です。
対応できない場合は、スパンドレルの代わりにほかの金属外壁材を勧められる可能性もあります。
業者を紹介してもらったら、まずはスパンドレルの施工に対応できるか確認してみてください。
スパンドレルは、外壁の耐久性やデザイン性を高めてくれる素材です。
ほかの外壁材では、素材同士の隙間はコーキングを使って埋めます。
スパンドレルはネジで留めて固定するため、見た目がスマートに仕上がるのがポイントです。
施工できる業者は限られており、探すのに手間がかかる可能性があります。
しっかりと施工実績を確認して、安心して依頼できる業者を見つけましょう。
「Wall the best」では、金属外壁材の取り扱いに慣れている建築板金業者がスパンドレルの施工を行います。
スパンドレルを使用した外壁工事を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
耐久性・耐候性、遮熱性、
デザイン性に優れている
金属外壁材料に関する
お問い合わせはこちらから