「黒いガルバリウムの外壁のメリット・デメリットが知りたい」
「ガルバリウム鋼板の特徴が知りたい」
ガルバリウムの外壁は近年注目を集めており、このような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
本記事では黒いガルバリウム外壁のメリットやデメリット、注意点を詳しく解説します。
ガルバリウム鋼板は安価で軽量、サビに強いといったメリットがあります。
また、黒色はお家をスタイリッシュな外観にしやすいのが特徴です。
ただし近隣住民に圧迫感を与えてしまったり、傷や汚れが目立ちやすかったりするといった注意点もあります。
自宅に黒色のガルバリウム外壁を活用しようかと悩んでいる方はぜひご一読ください。
目次
ガルバリウム鋼板とは、鋼板に対して亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工した素材のことを指します。
古くから日本の家屋で使用されてきたトタン屋根が15年くらい前から屋根に使われなくなりました。
現在は、代わりに軽量で安価かつサビに強い「ガルバリウム鋼板」が使用されるようになっています。
トタンの魅力は強度の高さですが、細かいメンテナンスが必要で、施工してから約10年後に塗装し直さなければなりません。
一方ガルバリウム鋼板なら耐用年数が15〜20年で、塗装が不要となっています。
メンテナンスの頻度が少ないのは、居住者にとって嬉しいポイントといえます。
ただしガルバリウム鋼板は衝撃に弱いことがデメリットです。
黒いガルバリウム外壁のメリットには以下のものがあります。
・デザイン性が高くおしゃれに見える
・他の色と組み合わせやすい
・色あせしにくい
デザイン性の高さから人気のガルバリウム外壁ですが、どのような特徴があるのかしっかり把握しておきましょう。
それぞれのメリットについて詳しく解説します。
黒色には高級感や重厚感のイメージがあるため、モダンで落ち着いた印象を与えられます。
「住宅の外観を差別化したい」「印象的なデザインにしたい」という人にはおすすめのカラーです。
黒色は単色で使用するだけでなく、他の素材や色と組み合わせても相性が良いため、自由度が高いです。
黒は無彩色のため、さまざまな色と組み合わせやすく、お家を個性的なデザインにできます。
最近ではツートンにする人が多い印象です。
単色でももちろんおしゃれなデザインになります。
ただし、より個性的にしたい場合はツートンにして色の組み合わせを考えてみるのもおすすめです。
外壁は常に雨風にさらされているため、黒色のガルバリウム鋼板のような、色あせしにくい色を選ぶことが大切です。
外壁の塗料に含まれる顔料は、紫外線や雨に弱く、年月の経過とともに色あせてしまう特徴があります。
黒色は色あせが発生しにくいため、できるだけ外観をキレイな状態で保ちたい方におすすめです。
黒いガルバリウム外壁にはいくつかのデメリットもあります。
・傷や汚れが目立ちやすい
・近隣住民への配慮が必要
・熱を吸収しやすい
デメリットをしっかり把握して、デザイン性以外にも機能面で求めるイメージと相違がないかチェックしておきましょう。
黒色は砂埃や泥、雨などの汚れが目立ちやすいです。
交通量の多いエリアや海岸の近く、黄砂が到達するエリアは砂埃による汚れがつきやすいため注意が必要です。
傷が付かないよう壁の近くで遊んだり作業したりするのを避けるよう意識しましょう。
また壁の付近にできるだけモノを置かないことも、傷の防止に役立ちます。
汚れがついた場合は水で洗い流しましょう。
黒い外壁は近隣の住民に圧迫感を与える可能性があります。
とくに狭小地の場合は隣家との距離が近くなるため、外壁が真っ黒だと隣家に圧迫感を与えやすいです。
黒い外壁は熱だけでなく、光も吸収しやすいです。
隣家との間に空きスペースが少ない場合は、隣家の採光を妨げてしまう可能性があります。
隣家に圧迫感を与えないようにするには、外壁の色を黒色単色にするのではなく、ツートンカラーにして対処しましょう。
黒色は、他の色と比べて熱や光を吸収しやすい特性を持っています。
黒色は吸収した光を熱エネルギーに変えるため、外壁の表面温度が高くなりやすいのが特徴です。
外壁材からの熱を防ぐには遮熱塗料を塗布したり断熱材を活用したりしましょう。
黒いガルバリウム外壁を設置する前に知っておきたいポイントは以下のとおりです。
・黒色の特徴を押さえる
・黒色以外に選ばれやすい色を知っておく
・カラーコーディネートが重要になる
・自治体の景観計画を確認する
各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
黒い外壁は印象的な色でもあるため、色の与える印象や特徴をしっかり把握することが大切です。
黒色は全体が引き締まって見える効果があるため、スタイリッシュな外観にしたい方におすすめです。
黒色一色の外観の住宅は圧迫感を与えかねないため、近隣への配慮が求められます。
圧迫感が気になる場合はツートンカラーも検討しましょう。
ガルバリウム鋼板では、白色も選ばれやすく人気の色です。
黒色と異なり全体的にお家が明るい印象になります。
また太陽光を反射しやすい色なので、お家の暑さ軽減にもつながります。
「真っ白な色はちょっと」という方には、ガルバリウム鋼板のグレー系の色も選ばれやすいです。
グレー系は落ち着いた印象があり、かつガルバリウム外壁の汚れも目立ちにくい、といったメリットがあります。
住宅の外観を検討する際には外壁だけでなく、下記のような場所と合わせてコーディネートが必要です。
・窓枠
・玄関ドア
・庭
・屋根
部材によっては用意されている色が限られる場合や、自由に色を指定できない場合があるため、しっかり確認することが大切です。
これから住宅を建てる場合やリフォームする場合は、色見本を見せてもらったりカラーシミュレーションを実施してもらったりしましょう。
自治体によっては独自の景観計画があり、外壁に使用できる色を指定している場合があります。
黒色のように明度が低い色の使用が禁止されている場合があるため注意が必要です。
自治体の景観計画のようなルールは、地元の業者であれば熟知している場合があるため、相談してみましょう。
黒いガルバリウム外壁はデザイン性が高く、おしゃれで個性的な外観にしたい方におすすめの素材です。
一方で、近隣の住宅に対して圧迫感を与えかねないため、配慮が必要な場合があります。
地域によっては景観計画が定められている場合があるので、外壁に使用できる色に制限がないか、事前に確認することをおすすめします。
とはいえ黒いガルバリウム鋼板は安価で軽量、かつ引き締まっておしゃれに見えるので人気です。
傷やサビが発生しないよう注意したりこまめにメンテナンスを行ったりすれば、長期間おしゃれな外観を保てます。
黒いガルバリウム鋼板をうまく活用して、理想の自宅をつくってみましょう。
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