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外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット・デメリットを紹介

2022.11.09 Wed


「ガルバリウム鋼板、聞いたことはあるけどよく分からない」

「ガルバリウム鋼板のメリットやデメリットを知りたい」

外壁リフォームを検討中の方のなかには、このようにガルバリウム鋼板が気になっている方もいるのではないでしょうか。

ガルバリウム鋼板は、見た目のかっこよさだけではなく、性能面でも優れた外壁材です。

そこで本記事では、ガルバリウム鋼板の特徴や費用について詳しく解説していきます。

他にも、ガルバリウム鋼板を長持ちさせるコツについても紹介しますので、検討中の方はぜひ参考にしてください。

外壁に使用されるガルバリウム鋼板とは

ガルバリウム鋼板とは、亜鉛・アルミ・シリコンを組み合わせた合金(ガルバリウム)を鉄の板にメッキした金属素材です。

1972年にアメリカで開発されたガルバリウム鋼板は、現在日本でも主流の金属系外壁材となりました。

ガルバリウム鋼板は、かっこいい見た目だけではなく、高耐久で機能性も高く、コストパフォーマンスに優れた外壁材です。

「Wall the best」では、機能性やコスト面などを総合的に考慮し、金属素材はガルバリウム鋼板を採用しています。

今からリフォームを考えている方は、高耐久でサビにくい金属系サイディングがおすすめです。

外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット

ガルバリウム鋼板は、外壁材のなかでもメリットの多い素材といえます。

外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリットは、以下の5つです。

・サビや防水に強い
・耐用年数が長い
・耐震性が高い
・防音性や断熱性が高い
・凍害による外壁は損が発生しにくい

メリットを知ることで、ガルバリウム鋼板の魅力を再確認できます。

それでは、1つずつ解説していきます。

サビや防水に強い

外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット1つ目は、サビや防水に強いことです。

ガルバリウム鋼板に含まれているアルミが軽く・強く・サビに強い性質を持つためです。

金属素材でありながら20〜30年はサビはほとんど発生せず、かつ防水にも優れています。

ただし「ガルバリウム鋼板だからサビが発生しない」というわけではありません。

ガルバリウム鋼板は比較的サビにくい素材です。

しかし適切なメンテナンスを実施しないと、たとえガルバリウム鋼板でもサビが発生します。

耐用年数が長い

外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリットの2つ目は、耐用年数が長いことです。

ガルバリウム鋼板の耐用年数は、20〜30年ほどが一般的です。

適切なメンテナンスをくり返すことで50年以上持つため、高耐久な外壁材といえます。

耐震性が高い

外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリットの3つ目は、耐震性が高いことです。

ガルバリウム鋼板は、外壁材のなかでも軽量な素材です。

軽量な外壁材は建物への負担が軽減されるため、耐震性の向上につながります。

またガルバリウム鋼板は地震の揺れに伴う変形にも柔軟に対応できるため、ひび割れなどを起こしにくい外壁材です。

防音性や断熱性が高い

外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット4つ目は、防音性や断熱性が高いことです。

ガルバリウム鋼板の外壁材は、一般的に金属外壁材と断熱材が一体形成されています。

そのため外気の影響を受けにくく、かつ室内の熱気や冷気を逃しにくい家となります。

断熱材には音を吸収する効果もあるため防音性も期待でき、快適な室内環境を整えることが可能です。

凍害による外壁破損が発生しにくい

外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット5つ目は、凍害による外壁破損が発生しにくいことです。

凍害とは、外壁内部へ水分が染みこみ、凍結と融解をくり返すことで内部から劣化が進む、寒冷地で発生しやすい現象です。

水分を吸収しやすい窯業系サイディングは、凍害のリスクが大きいとされています。

一方でガルバリウム鋼板は、水を吸収しないため凍害が発生する心配はありません。

外壁にガルバリウム鋼板を使用するデメリット

ガルバリウム鋼板を採用する場合は、メリットだけではなくデメリットも知っておく必要があります。

外壁にガルバリウム鋼板を使用するデメリットは、以下の3つです。

・塗装よりも費用が高い
・サビが発生することもある
・塗装よりも色のバリエーションが少ない

デメリットもしっかりと把握して、後悔のないリフォームを行いましょう。

塗装よりも費用が高い

外壁にガルバリウム鋼板を使用するデメリットの1つ目は、塗装よりも費用が高いことです。

外壁をガルバリウム鋼板にする場合、外壁塗装と比べて3〜5倍の価格帯となります。

ガルバリウム鋼板にする場合、金属の材料代と作業の手間がかかるため、どうしても費用が高額になりがちです。

しかし、ガルバリウム鋼板は耐用年数が長い素材です。

そのため、最初の出費は高くても長期間使用できるため、トータルでみるとコストパフォーマンスのよい素材といえるでしょう。

サビが発生することもある

外壁にガルバリウム鋼板を使用するデメリットの2つ目は、サビが発生する可能性もあることです。

ガルバリウム鋼板は、金属外壁材のなかではサビにくい素材です。

建物の環境にもよりますが、20〜30年ほどはサビが発生することは少ないでしょう。

しかし、サビが発生しないわけではありません。

サビを発生させないためには、定期的な外壁のメンテナンスが必要です。

塗装よりも色のバリエーション少ない

外壁にガルバリウム鋼板を使用するデメリット3つ目は、塗装よりも色のバリエーションが少ないことです。

ガルバリウム鋼板のカラーバリエーションは、全メーカーを合わせると数百種類にも及びます。

しかしガルバリウム鋼板は工場で焼付塗装を行うため、ペンキ塗装のように細かな色味を指定できません。

外壁にガルバリウム鋼板を使用する場合のリフォーム費用

外壁をガルバリウム鋼板にしたい方にとって、費用は非常に気になるポイントではないでしょうか。

金属サイディングは、厚さによって価格が異なりますが、1㎡あたり5,000円前後が目安となります。

Wall the bestで使用する金属素材は、基本的にガルバリウム鋼板です。

そのため、本記事ではガルバリウム鋼板を採用する場合の費用を詳しく紹介しています。

新築時にガルバリウム鋼板を採用した場合、一般的な大きさの家庭であれば費用相場は、150〜300万円程度です。

リフォームの場合は200〜400万円が相場ですが、工法によって費用相場が異なります。

外壁リフォームは、主に「カバー工法(重ね張り)」と「張り替え」の2種類です。

カバー工法(重ね張り)の場合130〜220万円、張り替えの場合100〜360万円が相場となります。

張り替えであればほとんどの外壁トラブルに対応できます。

外壁の剥離や雨漏りなどが確認できる場合は、張り替えがおすすめです。

しかし張り替えは工期やコストがかかるため、状況を確認して可能であればカバー工法で対応するケースもあります。

壁の状態や外壁材の種類などによって必要な対応は異なるため、詳細は業者へ相談してみましょう。

ガルバリウム鋼板の外壁を長持ちさせるポイント

ガルバリウム鋼板は、耐用年数が長い外壁材ですが、より長持ちさせるためには適切な確認やメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板の外壁を長持ちさせるポイントは、以下の3つです。

・不具合がないか目視で確認する
・定期的にメンテナンスを行う
・不具合を発見したらすぐ業者に相談する

ポイントを確認し、ガルバリウム鋼板を長持ちさせましょう。

それでは、1つずつ解説していきます。

不具合がないか目視で確認する

長持ちさせるポイントの1つ目は、不具合がないか目視で確認することです。

不具合はできるだけ早急に対処すると、費用を最低限に抑えられます。

定期的に目視で外壁を確認すると、劣化が進む前に異変に気付けるでしょう。

目視で以下の症状が発生している場合は、外壁のメンテナンスが必要です。

・コケ
・色褪せ(チョーキング)
・サビ
・シーリングの劣化
・釘浮き

コケやサビ、シーリングの劣化は、比較的目視でも確認しやすいです。

色褪せは、手で触ると手に粉がつく症状(チョーキング)が発生していたら、塗装メンテナンスが必要です。

不具合を発見した場合は業者に相談しましょう。

定期的にメンテナンスを行う

長持ちさせるポイントの2つ目は、定期的にメンテナンスを行うことです。

1年に1〜2回、水をかけてあげるだけで大丈夫です。

ガルバリウム鋼板が劣化する原因として、塩分やほこりなどが付着しサビが発生してしまうことが挙げられます。

そのため、サビが発生する前に塩分やほこりを落としてあげることが大切です。

潮風や酸性雨が降る地域の場合は、こまめに実施することでサビのリスクを下げられます。

ただし高圧洗浄機を使うと、ガルバリウム鋼板に傷がついてしまう可能性が高いです。

外壁のメンテナンスを行うのに特別な機械は必要ありません。

ホースなどを活用して外壁のほこりや塩分を落としてあげましょう。

不具合を発見したらすぐ業者に相談する

長持ちさせるポイントの3つ目は、不具合を発見したらすぐ業者に相談することです。

傷や凹み、ひび割れなど小さな不具合でも、放置するとサビの原因になります。

不具合を発見したら、できるだけ早く業者に相談しましょう。

小さな不具合であれば簡単な補修で解決する可能性があり、費用もそれほどかかりません。

DIYで修理しようとする方もいますが、不具合を悪化させたり、場所によっては落下のリスクを伴ったりする可能性があります。

そのため、外壁の不具合は、業者に相談するのがおすすめです。

外壁工事は建築板金業者や工務店、ハウスメーカーなどに依頼できます。

しかし職人を外注する場合は仲介手数料が発生し、費用が高額になる可能性が高いです。

建築板金業者なら直接工事を行うため仲介手数料が発生せず、費用を抑えることができます。

外壁にガルバリウム鋼板を使用するなら業者への相談がおすすめ


今回は、ガルバリウム鋼板の特徴や費用などについて解説しました。

ガルバリウム鋼板は、見た目のかっこよさと高性能を兼ね備えた、メリットの多い外壁材です。

初期費用は高めですが長持ちするため、長期的にみるとコストパフォーマンスのよい素材といえます。

ガルバリウム鋼板の不具合をDIYで解決するのは難しく、職人の力が必要です。

外壁リフォームを考えている方は自分で修理しようとせず、業者への依頼をおすすめします。

Wall the bestでは、ガルバリウム鋼板を採用した金属外壁リフォーム工事を得意としています。

外壁リフォームに関しての相談は、ぜひWall the bestにお問い合わせください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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