「角波の種類について詳しく知りたい」
「ガルバリウム鋼板の角波の使用を検討したい」
こういったお悩みをお持ちの方に向けて、本記事では以下の内容について解説しています。
・波板と角波の違い
・角波や波板に使われる素材の種類
・ガルバリウム鋼板の角波のサイズと活用方法
角波にはガルバリウム鋼板の他に、トタンやアルミメッキ鋼板などが使用されます。
ただし耐久性や価格的な理由から、ガルバリウム鋼板が使用されることが多い印象です。
角波や波板、それぞれに使用される素材について詳しく知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
目次
角波とは金属製の平板を角型に曲げ、加工された波板のことです。
読み方は“かくなみ”です。
波板は波状の曲線で作られている板で、ポリカーボネートなどのプラスチック系やトタンなど金属系の素材で製造されています。
角波は角状の加工がされており、金属系の素材で製造されています。
平板の金属板と比較すると角状の加工が施してあり、強度が高く丈夫な造りです。
金属特有の無骨なデザインと凹凸のある加工により、仕上がりがきれいになります。
高いデザイン性を持ち、工場や店舗の外壁や屋根材として利用されています。
角波と波板は名前が似ていますが、異なる部分があります。
波板はいわゆる波状に加工されており、断面が丸いカーブの連続で作られている板になります。
プラスチック系の板や金属系の板を加工して作られており、主な素材はポリカーボネートです。
対して、角波は波状ではなく角ばった凹凸のある仕上げになっています。
金属系の板を材料として製造されており、主な素材としてはガルバリウム鋼板が使用されています。
角波は金属板を加工して製造されています。
以下に挙げているような金属系の素材が主に使われています。
・ガルバリウム鋼板
・トタン
・アルミメッキ鋼板
これらの金属の板を加工して製造されています。
角波に使用されている素材の特徴や強みについて解説します。
ガルバリウム鋼板は耐久性の高い金属です。
また軽量でありながらも丈夫という特徴があり、多くの現場で建築材料として使われています。
ガルバリウム鋼板は鋼板に対して亜鉛やアルミなどの合金でメッキ加工されています。
トタンは鋼板に亜鉛でメッキを施した素材のことです。
ガルバリウム鋼板の波板が普及するまではよく使われていました。
トタンには軽量というメリットはあるのですが、ガルバリウム鋼板には耐久性が及びません。
美観もガルバリウム鋼板と比較すると、劣ってしまいます。
ガルバリウム鋼板よりも安価な点がメリットであり、現在でも使用されています。
アルミメッキ鋼板は鋼板にアルミニウムのメッキを施した素材です。
アルミメッキ鋼板の1番の特徴は、耐熱性の高さです。
耐熱性の高さから、車のマフラーやオーブントースターなどに使われています。
建築材料としても防食性と防錆性の高さから高い耐久性を誇るため、様々な用途で使用されています。
参考までに、波板に使われる素材について解説します。
・ポリカーボネート
・塩化ビニル樹脂
・ガルバリウム鋼板
・トタン
波板は上記のような素材で作られています。
それぞれの素材のメリット、デメリットを解説します。
ポリカーボネートは現在、波板の主流となっている素材です。
耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れた素材となっています。
また、衝撃や気候の変化に強いので長期にわたって使用できます。
透明な素材なので光を採り入れることができ、カーポートやベランダなどの屋根に使用することが可能なのもメリットです。
塩化ビニル樹脂は波板に使われる素材としてよく使われていた素材です。
非常に安価だったので使い勝手が良かったのですが、耐久性が低いのが難点です。
柔軟性があり加工しやすいというメリットを持っているためDIYに使用されることが多く、現在でもホームセンターで販売されています。
ただし雨風や紫外線には弱いため、取り扱いには注意が必要です。
ガルバリウム鋼板は現在の金属製の波板でもよく使われる素材です。
サビに強く丈夫な素材で、耐久性が高い製品となっています。
ガルバリウム鋼板は角波と波板の両方で使用されている素材です。
トタンは金属板に亜鉛メッキを施した素材です。
ガルバリウム鋼板が普及するまでは金属製の波板として使われる素材でした。
トタンは経年劣化するため、耐久性が低いのが難点です。
防錆性が低いので長期間の使用には向きません。
ガルバリウム鋼板の角波の1枚当たりのサイズはどれくらいなのでしょうか。
一般的には長さは尺単位(303mm)で作られています。
参考までに、大和鋼業株式会社の角波のサイズを見てみましょう。
下記の長さで商品展開されています。
・6尺(1,818mm)
・7尺(2,121mm)
・8尺(2,424mm)
・10尺(3,033mm)
ただし厚みはメーカーによって異なりますので注意が必要です。
一般のホームセンターで購入するサイズは決まった大きさの商品が多いです。
工事店が業者から仕入れるサイズはミリ単位で調整可能となっています。
ガルバリウム鋼板の角波は以下のような場所で活用されています。
・屋根に活用する
・外壁に活用する
耐久性が高く、紫外線などの影響も受けにくいため、屋外での使用に適しています。
またガルバリウム鋼板は他の建材より軽いため重さによる家への負担を減らしやすく、サビにも強いことがメリットとして挙げられます。
では、屋根や外壁にガルバリウム鋼板を使用した場合にどのようなメリットがあるのか、個別に見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板の角波は、屋根材として活用されることもあります。
屋根は建物の上部に設置されるため、日光、雨、雪などが建物に与える影響を受けやすいです。
そのため屋根には、高耐久性と丈夫さが求められます。
ガルバリウム鋼板の角波であれば、耐久性に優れ、天候や外部からの影響を受けにくいため、屋根に使うにはぴったりです。
ガルバリウム鋼板の角波は耐久性が高いため、外壁に使用されます。
工場や商業施設や農業施設の外壁など、高い耐久性が求められる場所に活用されています。
軽量であるため建物への負荷が小さくなることも、よく使われている一因です。
カラーバリエーションが豊富なことやメンテナンス・修理の負担が少ないことも、使用されることが多い理由です。
ガルバリウム鋼板の角波は、耐久性が高くメリットが多い建材です。
工場や商業施設などに使われており、汎用性の高い製品です。
一方でガルバリウム鋼板などの角波は取り扱いが難しいため、DIYなどご自身での施工には向いていません。
ガルバリウム鋼板の使用を検討されている方は、ぜひ建築板金業者へ相談することをおすすめします。
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