「リフォームで外壁カバー工法を検討しているが、詳しく内容を知りたい」
「外壁カバー工法で失敗したくない」
外壁カバー工法でのリフォームを検討する際に、失敗しない方法を知りたいと思っている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、外壁カバー工事の概要から適用できるケースや失敗例などを紹介します。
基本的な情報から失敗しないための対策まで把握しておけば、これから行うリフォームに役立ちます。
せっかく行うリフォームで「失敗した」と感じないためにもぜひ参考にしてみてください。
目次
外壁カバー工法とは、既存の外壁の上に新しい外壁をかぶせる施工方法です。
外壁のメンテナンスとして、外壁塗装と張り替えに次ぐ3つ目の方法となっています。
外壁カバー工法で施工できるかどうかは、下地の状態などによって変わってくるものです。
業者にカバー工法が可能かどうか確認しましょう。
ただし現在の外壁の劣化状況によっては、カバー工法よりも張り替えをおすすめされる可能性があります。
外壁カバー工法は現在の外壁の状態によって施工可能かどうか違いがある、と認識しておいてください。
外壁カバー工法の失敗事例について紹介します。
外壁カバー工法によるリフォームを検討中の方は、失敗しないためにもぜひご覧ください。
よくある失敗の事例は下記のとおりです。
・建物内部が劣化していた
・再修繕費が高額になった
・内部結露が発生してしまった
それぞれ詳しく見ていきましょう。
建物内部が劣化していたために、外壁カバー工法で失敗した事例です。
すでに現在の外壁が劣化している状態では、カバー工法を行っても劣化が進行してしまう可能性が高いです。
劣化した外壁の上からカバー工法を施工すると、下記の不具合が発生する可能性は高くなります。
・上から張り付けた外壁材が崩れる
・崩れたことが原因で雨漏りする
・耐久性や耐震性に影響する
不具合が発生すると、もう一度張り替えなどのメンテナンスが必要になり費用もかかってしまいます。
外壁カバー工法をする前には、もとの外壁がカバー工法に適しているかどうか業者にしっかり確認してもらいましょう。
すでに外壁カバー工法をしている外壁には、同じようにカバー工法はできません。
リフォームをするときには、2重になっている外壁を取り除いてから張り替えする必要があります。
張り替えする際には、下記の2つが必要になるので、修繕費用が高くなる可能性があります。
・2重の外壁を取り除く工程
・張り替えの工程
長く住み続ける場合には、次回のメンテナンスがいつ頃発生するかも考慮しておくのがおすすめです。
外壁カバー工法でリフォームした際に、内部結露が発生してしまった失敗事例です。
既存外壁と新しい外壁の間に空気の通り道を作らなければ、気温差によって結露ができる可能性もあります。
外壁内部の結露は、柱の腐食や雨漏り、シロアリの原因になる可能性があり住宅にダメージを与えてしまいます。
内部結露が発生しないようにするためには、外壁カバー工法の施工実績が多く信頼できる業者を選ぶことが大切です。
外壁カバー工法の失敗事例を参考に、失敗しないための対策について解説します。
失敗しないために気を付けてほしいことは下記のとおりです。
・外壁カバー工法が向いているか業者に確認する
・外壁カバー工法以外のリフォーム方法があることを知っておく
・外壁カバー工法に適した外壁材を選ぶ
・外壁カバー工法を検討するタイミングについて知っておく
詳しく解説します。
外壁カバー工法で失敗しないためには、そもそもカバー工法が適切な修理方法かどうか業者に確認してもらうのが大切です。
既存の外壁の状態によっては、カバー工法をしても劣化が止まらず、すぐに修理が必要になる場合があります。
既存外壁の状態をしっかりと業者に確認してもらい、他に適切な修理方法があればカバー工法にこだわらず行うことをおすすめします。
外壁カバー工法以外のリフォーム方法もあることを知っておきましょう。
業者に確認してもらった結果、外壁カバー工法が適していないとなったらほかの方法を検討しなければいけないからです。
たとえば、カバー工法以外にも「塗り替え」や「張り替え」等の方法があります。
・塗り替え:ひび割れや色あせ、剥がれなどの軽微な不具合の修理に向いていて、外壁カバー工法よりも安価に施工できる。
・張り替え:既存の外壁材を撤去して新しい外壁に張り替える方法で、外壁カバー工法より高額になるが、下地まで傷んでいる場合は張り替えが適している。
外壁カバー工法以外の方法があることを知っておき、失敗しないために適切な方法を選ぶようにしてください。
外壁カバー工法に適した外壁材を選ぶことも、失敗しないために大切なポイントとなります。
既存の外壁のうえから新しい外壁をかぶせる工法であり、外壁材が重いと住宅に負担がかかってしまうからです。
なるべく軽量の外壁材を選んで、住宅にかかる負担を減らしましょう。
外壁カバー工法を検討するタイミングについて知っておくのも大切です。
外壁材は種類によって、メンテナンスするタイミングが変わってきます。
住んでいる地域や周辺環境によって差がでてくるので、目安として下記を参考にしてください。
・窯業系サイディング:20~40年
・金属系サイディング:20~40年
・木質系サイディング:15~40年
・樹脂系サイディング:20~40年
・モルタル壁:30年
・ALCボード:60年
・コンクリート壁:60~100年
目安の期間内であっても外壁材にヒビがあったり、下地が見えていたりなどの症状が確認できたときには業者に相談しましょう。
目安になるタイミングがきたら、業者に相談してどのような方法でメンテナンスするべきか相談してください。
外壁カバー工法で失敗を防ぐなら、施工実績が多い業者を選ぶようにしましょう。
経験が浅く実力不足の業者だと、既存外壁とカバーした外壁の間に結露が発生してしまうなど施工に失敗する恐れがあるからです。
本当にカバー工法で大丈夫かどうか既存外壁の劣化状態を正確に判断してもらうためにも、経験豊富な業者への相談がおすすめです。
板金工事のプロである建築板金業者の「Wall the best」では、金属外壁を使った外壁カバー工法も行っています。
金属外壁に関するお問い合わせも受け付けていますので、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。
外壁カバー工法や失敗事例について理解したところで、どのようなメリット・デメリットがあるのか紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
外壁カバー工法のメリットは下記のとおりです。
・費用を抑えられる
・断熱性と遮音性が高まる
・外壁の外観を一新できる
外壁カバー工法は、張り替えとくらべて撤去費用や廃材費がかからないので、比較的安い費用で収まるケースが多くなります。
また遮熱性、遮音性を高める効果も期待できます。
新しい外壁を張り付ける外壁カバー工法では、暗い色から明るい色など、外観のイメージを変えやすいです。
外壁カバー工法にはメリットだけでなく、デメリットもあります。
主なデメリットは下記のとおりです。
・下地の状態によっては施工できない
・既存外壁の下地の劣化には対応できない
・使える外壁材が限られる
下地となる既存外壁の劣化がひどい場合には、外壁カバー工法は施工できません。
外壁カバー工法をしたあとに下地の修復は出来ないので、施工する前にしっかりと下地の確認をしておく必要があります。
外壁カバー工法では、重い外壁材を用いると重量によって耐震性に影響する可能性があるため、使う外壁材は軽量のものがおすすめです。
具体的には、軽量の金属外壁材であるガルバリウム鋼板が適しています。
外壁カバー工法で失敗しないためには、業者選びが大切です。
大切である理由は、主に下記の2つです。
・欠陥工事の被害に遭う恐れがある
・悪徳業者に依頼してしまう恐れがある
詳しく解説していきます。
業者選びは慎重に行わないと、欠陥工事の被害に遭う恐れがあります。
技術力のない業者の場合、すぐに不具合が発生するかもしれません。
事前に依頼先業者の施工実績を確認しておくとリスクを防ぎやすくなります。
リフォームにかかる費用や時間が無駄になってしまわないように、業者選びは慎重に行いましょう。
悪徳業者に依頼してしまう可能性にも注意してください。
悪徳業者とは「法外な料金請求をしてくる」「手抜き工事をする」といった業者のことを指します。
異常な低価格や短納期など、魅力的過ぎる見積もりには飛びつかないように注意しましょう。
見積もりを見て不安を感じたら、ほかの業者にも相談して相見積もりをしてもらうと適正価格が判断しやすくなります。
適正価格をしっかりと把握して、悪徳業者に依頼しないよう注意してください。
外壁カバー工法で失敗しないためには、失敗事例を参考に対策しておくことが大切です。
本記事の内容を簡単にまとめると、下記の内容になります。
・外壁カバー工法が向いているか業者に確認する
・外壁カバー工法以外の方法も検討する
・外壁カバー工法のメリット、デメリットをしっておく
・信頼できる業者に相談する
失敗しないためには、対策をしっかり行ってから外壁カバー工法を依頼してください。
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