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外壁カバー工法とは?メリットやデメリット、施工方法を解説

2022.11.21 Mon


「外壁カバー工法はどんな施工方法?」
「カバー工法のメリットとデメリットを知りたい」

外壁工事を検討する際に、上記のようなカバー工法に関する情報を知っておきたい方も多いでしょう。

この記事では、外壁カバー工法の施工方法とメリットやデメリットを解説します。
基本情報を把握しておくと、自宅に適した施工方法かどうかがわかるでしょう。
外壁カバー工法におすすめな外壁材も紹介するので参考にしてみてください。

外壁カバー工法とは?

外壁カバー工法とは、既存外壁の上から新しい外壁材を被せる施工方法のことです。
建築業界では「重ね張り」とも表現されています。
外壁カバー工法は、外壁リフォームでよく行われる「塗装」と「張り替え」の中間に位置する工事です。
既存の外壁材とは違う素材を被せられるので、見た目を変えたいケースや、耐久性を向上させたいケースで採用されています。

外壁カバー工法の注意点は、下地が傷んでいると施工できないことです。
工事前には、事前に点検をして施工できるか判断してもらう必要があります。
もし下地の状態で外壁カバー工法ができない場合は、張り替えを検討しましょう。

リフォームで外壁カバー工法を行うメリット

外壁カバー工法を行うメリットは以下のとおりです。

・費用を抑えて耐久性が向上できる
・断熱性と遮音性が高まる
・外壁のデザイン性を高められる
・将来的なメンテナンス頻度が下がる

それぞれの内容を解説します。

費用を抑えて耐久性が向上できる

外壁カバー工法は、張り替えよりも安い費用で収まるケースが一般的です。
既存の外壁の上から新しい外壁材を張り付けるので、撤去費や廃材費がかかりません。

仮に塗装でメンテナンスした場合、一度にかかる施工費は安くなります。
しかし、長持ちしにくく、短いスパンでの塗り替えが必要です。

繰り返して塗装すると、トータルコストは外壁カバー工法よりも高くなります。
これからも長く住み続ける場合は、外壁カバー工法を採用することで将来的なメンテナンス費用を抑えられるでしょう。

断熱性・遮音性が高まる

外壁カバー工法に用いられる「金属サイディング」や「ガルバリウム鋼板」は、高い遮熱、遮音効果を持ちます。
金属サイディングは断熱材が一体化されている製品もあるため、より高い効果が期待できるでしょう。
断熱性が上がると、冷暖房の効率がよくなって電気代の節約につながります。

遮音性が高くなれば、雨音が気にならなくなったり生活音が外に漏れにくくなったりと、音によるストレスが軽減できるでしょう。
既存の外壁材が残っていることも、断熱性と遮音性の効果を高める要因です。

外壁のデザイン性を高められる

外壁カバー工法は下地の上から新しい外壁材を張り付ける仕組みなので、デザインの選択肢が広がります。
使われる金属外壁材の種類は、レンガ調やタイル調などさまざまです。

対して、塗装の場合は色味を変えられるだけで、外壁の材質はそのままです。
外壁カバー工法を行うと色味と材質をどちらも変えられるので、施工前よりもデザイン性の高い外観に仕上げられます。

将来的なメンテナンス頻度が下がる

ガルバリウム鋼板で外壁カバー工法を施工すれば、20年以上、塗装が必要なくなります。
トラブルによって損傷した場合は別ですが、基本的に短期的なメンテナンスは必要ありません。
少しでもメンテナンス頻度を減らしたい人は、金属外壁材でのカバー工法を検討してみてください。

ガルバリウム鋼板以外の金属外壁材も耐久性が高いので、選択肢を広げたい方は業者に相談してみるとよいでしょう。

リフォームで外壁カバー工法を行うデメリット

外壁カバー工法はメリットの多い施工方法ですが、デメリットも存在します。
外壁カバー工法を行う主なデメリットは、以下のとおりです。

・施工できない外壁もある
・下地の劣化には対処できない
・使える外壁材が限られる

それぞれの内容を解説します。

施工できない外壁もある

建物の下地が大きく劣化している場合は、外壁カバー工法を施工できません。
多少のひび割れであれば、塗装やコーキング補修を行って対応できるでしょう。
しかし、損傷が激しいと部分補修では補いきれません。
下地の劣化状況は業者による点検で明らかになります。

外壁カバー工法を行うと決める前に、まずは業者に現場を見てもらいましょう。
損傷が激しい場合は、張り替えも検討するとよいでしょう。

下地の劣化には対処できない

外壁カバー工法は施工しても、劣化した下地が元に戻るわけではありません。
既存の下地を活かして新しい外壁材を被せるためです。
そのため、下地が劣化している場合は先に補修を行う必要があります。

仮に下地が劣化した状態で施工すると、将来的に大きな修繕が必要になるケースもあります。
施工後に既存下地の状態をチェックするのは難しいため、必ず業者にしっかり対応してもらいましょう。

使える外壁材が限られる

外壁カバー工法で重い外壁材を用いると、その重量によって耐震性を落とす可能性があります。
外壁カバー工法に使う素材は、軽量の金属外壁材であるガルバリウム鋼板がおすすめです。

見た目が変えられるなら、重量を気にせずにデザイン性を高めたいと考える人も多いでしょう。
近年はレンガ調やタイル調のおしゃれな金属外壁材も普及しています。
デザイン性を重視する方は業者にバリエーションを聞いてみるのがおすすめです。

外壁カバー工法の施工方法

外壁カバー工法を施工する流れは以下のとおりです。

・胴縁や見切り縁の設置
・外壁材の張り付け
・コーキング処理

それぞれの施工方法を詳しく解説します。

胴縁や見切り縁の設置

まずは、新しい外壁材を張り付ける前に「胴縁」と呼ばれる下地材を適切な間隔で設置します。
胴縁は、下地と外壁材の間に設置し、空気の抜け道として機能する部分です。
空気が抜ける仕組みを作っておくと、湿気がこもりにくくなって外壁内の結露を防げます。
窓周りには見切り縁を設置し、防水処置を行えば下地は完成です。

外壁材の張り付け

胴縁の設置が終わった後は、組んだ下地の上から外壁材を張り付けていきます。
柄のある外壁材を張り付ける場合は、模様が合うように設置します。
この時、建物が歪んでいると張り付けはきれいにできません。

調節しながら張り付けを行い、完成度を高めていきます。
横張りの場合は下から上に張っていくのが一般的です。

コーキング処理

張り付けた外壁材同士の隙間をコーキング材で埋めていきます。
換気口や窓サッシなど、開口部と外壁材の間もコーキング処理をして雨水が入る経路を防ぎます。
コーキング材の色は、外壁材に馴染む色を使うのが基本です。
コーキング処理がしっかりできていなければ隙間が生まれ、雨水の浸入を許す可能性が高まります。
施工後のトラブルを起こさないために、重要な仕上げ工程です。

外壁カバー工法の施工期間はどれくらい?

外壁カバー工法の平均施工期間は2~3週間程度です。
平米数によって変動しますが、通常1か月以内と考えてよいでしょう。
外壁材の撤去にかかる期間が発生しないので、張り替えよりも短い工期で済みます。

ただし、屋根のカバー工法を同時施工する場合は、さらに長い工期が必要です。
工期は長くなりますが、屋根と外壁に関する工事をまとめてすることで、長期的には足場設置にかかる費用を抑えられます。
外壁カバー工法を依頼する際は、同時に屋根修理も検討してみてください。

金属での外壁カバー工法の依頼は建築板金業者がおすすめ!


外壁カバー工法は、塗装よりも耐久性が高くなり、メンテナンス頻度を減らせる施工方法です。
しかし、外壁材が二重になることで建物に重さが加わり、地震で揺れやすくなる注意点もあります。

なるべく負担を与えないように、使う素材はガルバリウム鋼板と呼ばれる金属外壁材を推奨しています。
また、専門性の高い工事となるため、依頼先は板金工事のプロである「建築板金業者」がおすすめです。

なお「Wall the best」では、金属外壁材を使った外壁カバー工法を行っています。
金属外壁材による施工が気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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