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金属系サイディングのメーカー一覧!特徴、主力商品について紹介

2023.06.01 Thu


「金属系サイディングを使いたいが、どのメーカーを選べばいいの?」
「金属系サイディングのメーカーごとの特徴が知りたい」

こういったお悩みをお持ちの方に向けて、本記事では下記の内容について解説しています。

・金属系サイディングのメーカー一覧
・金属系サイディングメーカーの選び方
・金属系サイディングとは?
・金属系サイディングの特徴

金属系サイディングのメーカーについて知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

金属系サイディングの主要メーカーと主力商品


金属系サイディングの主要メーカーと主力商品について解説していきます。

金属系サイディングの主なメーカーは下記の5社になります。

・アイジー工業
・ニチハ
・ケイミュー
・旭トステム
・YKKAP

これらの5社にはそれぞれの特徴や強みがあるのです。

各社それぞれが開発を行っており、他社にはない特徴を持っている場合もあります。

各社の特徴をそれぞれ解説していきます。

アイジー工業株式会社

アイジー工業は金属系サイディングメーカーの代表格です。

今回紹介しているメーカーの中でもその他のメーカーは窯業系サイディングを主としていますが、アイジー工業のみ金属系サイディングを主としています。

1970年の創業以来、一貫して金属系サイディングを作り続けているメーカーです。

山形県に本社があり、雪国でも高い耐久性を誇る商品を製造しています。

主力商品は「アイジーサイディング」です。

外壁の表面材と断熱材を組み合わせた独自のサンドイッチ構造で製造されており、高い断熱性能を持っています。

一部商品には「超高耐久ガルバ」を表面材に使用しており、非常に高い耐久性を誇ります。

ニチハ株式会社

ニチハは外壁材の総合メーカーです。

金属系サイディングだけでなく、窯業系サイディングや屋根材も製造、販売しております。

主力商品は「センターサイディング」という商品です。

多くのメーカーの金属系サイディングの厚みは16㎜ですが、ニチハ製は18mmとなっています。

断熱材が他社より厚いため、断熱性能に優れている商品となっています。

厚みがある分、遮音性も高めです。

また、一部商品に使われている「塗装高耐食GLめっき鋼板」は一般的な亜鉛めっき鋼板と比較して約3~6倍の寿命を持っています。

その他に「次世代インクジェット塗装」も大きな特徴です。

次世代インクジェットは、柄の凹凸に関係なく細かい模様や絵柄の印刷が可能なので、リアルな質感を再現できます。

変色、褪色の10年保証もついており、耐久性の高い商品を作ってくれるメーカーです。

ケイミュー株式会社

ケイミューはパナソニックとクボタの外装材部門の統合によって設立されました。

金属屋根や樋なども製造、販売しており外装材の総合メーカーと言えます。

屋根や樋と外壁材のメーカーを統一させたい場合はケイミュー製の商品を選ぶのが良いかもしれません。

ケイミューの金属系サイディングの主力商品は「はる・一番」です。

表面にGLめっき鋼板を使用した高耐食の商品です。

一部の商品では表面材に「遮熱性フッ素焼付塗装」が施してあります。

これによって紫外線による色あせを防ぎ、施工時の美しさを長期間保てます。

また「はる・一番」は専用部材が充実しているのが特徴的です。

専用部材が多ければ多いほど、外壁工事の納まりに統一感が出てきれいな仕上がりになります。

製品の持つ「柄の深さが最大で3.5mm」と相まって映える外壁が期待できます。

旭トステム外装株式会社

旭トステム外装株式会社はリクシルとAGC(旭硝子)によって設立されました。

リクシルグループは窓サッシや、玄関ドアを製造、販売しており外回りに強みを持っています。

同時に使用すれば外観に統一感を出せます。

そのうえ、AGCのグループでもあるので、素材に強みを持った外装が可能です。

主力商品は「Danサイディング」で、「Danサイディング」はセルフクリーニング機能のある高耐食の金属系サイディングです。

また、表面材に独自のSGL鋼板(次世代ガルバリウム鋼板)を使っている商品があります。

SGL鋼板は通常のガルバリウム鋼板の3倍超の耐食性を持っており、屈指の耐用年数を誇る商品です。

表面には「ルミフロン」というAGC社の開発したフッ素のコーティングがされています。

高い耐久性を持ち、紫外線による褪色が防げるため、将来的な外壁塗装までの期間を伸ばすことが可能です。

YKK AP株式会社

YKKAP株式会社はもともとズボンなどに使われるファスナーの製造、販売をしていた会社です。

外回りの商品である玄関ドアも製造、販売しており外回りの商材に強いメーカーです。

YKKAPの金属系サイディングは「アルカベール」で、表面にはアルミ素材を使用しています。

アルミは軽量でサビづらく、割れにくいという特徴を持っています。

そのため、既存の外壁の上から張るようなリフォームに最適な商品です。

また「アルカベール」の内部にはノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材を使用しています。

窓の断熱性を考えて製造しているメーカーだからこそ、外壁材の断熱性にもこだわりを見せています。

金属系サイディングメーカーの選び方


金属系サイディングを製造しているメーカーはたくさんあり、どの商品にすればいいのか迷うかと思います。

そんな時には下記のポイントを参考にしてください。

・性能
・デザイン
・予算

性能とは、耐用年数や遮熱の有無、色あせなどへの対策が挙げられます。

これらの中で何を重視するかを決めておきましょう。

各メーカーの商品ごとに特徴があるので、ある程度絞っておかないと悩みすぎて決められなくなってしまいます。

どうしても希望が思いつかない場合は業者にお任せするという方法もあります。

悩んでも商品を決められない場合は業者へ相談してみましょう。

金属系サイディングの特徴


サイディングとは外壁に張る板材のことです。

金属系サイディングは主にガルバリウム鋼板を採用したサイディングであり、耐久性や断熱性、耐震性に優れています。

一般的なサイディングに比べて耐用年数は20~30年と長く、メンテナンスコストを抑えられるのも大きな特徴の1つです。

定期的なメンテナンスは必要ですが、優れた性能とコスパの良さにより人気の高い外壁材です。

金属系サイディングのメリット


金属系サイディングは表面が金属でできていることもあり、耐久性が高いのが特徴です。

住宅は軽量であればあるほど地震に強いのですが、金属系サイディングは非常に軽量です。

ケイミューの「はる・一番」では、窯業系サイディングと比べても約1/4、モルタルと比べると約1/10の重さになっています。

耐震性を気にするのであれば、金属系サイディングを外壁材に使用するのがおすすめです。

また軽量のため重ね張りなどのリフォームに適している外装材と言えます。

特徴に合わせて金属系サイディングを選ぼう


金属系サイディングはメーカーごとにそれぞれの特徴があります。

金属系サイディングの利用を検討しているのであればまずはご自身がどんな商品を使いたいのか検討してみてください。

・デザインを重視したいのか?
・断熱性能を重視したいのか?
・耐用年数を重視したいのか?
・価格を重視したいのか?

上記に挙げたような重視したいポイントを決めましょう。

その上で、各メーカーの特徴を確認し、希望に合った商品選定をしてみてください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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