「金属系サイディングを採用しても大丈夫だろうか?」
「選んで後悔したくないから、メリットやデメリットを知りたい」
高い機能性や耐用年数の長さから、金属系サイディングは採用されることが多い外壁材の1つです。
しかし新築や外壁リフォームを検討している方の中には、金属系サイディングの特徴がわからず「本当に選んでも良いのだろうか」と迷っている方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では金属系サイディングの特徴について紹介します。
メリットやデメリットなども解説しているので、外壁材に金属系サイディングを採用しようか検討している方はぜひご一読ください。
目次
サイディングとは、建物の外壁に張る仕上げ用の板材のことです。
以前はモルタルという外壁材を使用することが多かったですが、最近では安価・短納期・高い機能性などのメリットにより、サイディングが使われることが多くなっている印象です。
サイディングには金属系サイディング、窯業系サイディング、樹脂サイディング、木質サイディングといった種類があります。
金属系サイディングはガルバリウム鋼板という建材が使用されることが多いです。
価格は高めですが耐用年数が20〜40年程度と長く、メンテナンス費用を抑えられることが特徴です。
外壁材を金属系サイディングにする際に、後悔しないためのポイントとして下記の3点を解説します。
・優良業者を選ぶ
・定期的にメンテナンスを実施する
・傷が付かないように注意する
中でも「定期的にメンテナンスを実施する」は、金属系サイディングを長持ちさせるために重要なポイントなので、ぜひご確認ください。
施工業者に優良業者を選ぶことは、後悔しないために重要なポイントです。
悪徳業者に依頼してしまうと、法外な料金を請求されたり手抜き工事が行われたりする恐れがあります。
優良業者を選んでしっかり施工してもらうことが大切です。
施工業者は下記のポイントを満たしていれば、安心して依頼できます。
【業者の選び方】
・建設業許可をもっているか
・リフォームパートナー協議会に加盟をしているか
・地域で長く営業をしているか
・自社職人がいるか
・国家資格を取得しているか
屋根や外壁リフォームに関わる国家資格には、建築板金技能士・かわらぶき技能士・建築士・施工管理技士などが挙げられます。
傷や凹みが付いていないか、目視で定期的にチェックすることも大切です。
大きな傷があるとそこから雨水が染みこみ、建材が劣化したり雨漏りに繋がったりする恐れがあります。
色あせが酷いと外観が悪くなるだけでなく、紫外線や雨水の影響を受けて劣化しやすくなるため早めの対策が必要です。
外壁に不具合を発見したら業者に相談して、補修や塗り替えなど対応してもらうことをおすすめします。
金属系サイディングは小石やボールなどのモノが当たると簡単に傷や凹みが付いてしまうため、注意が必要です。
傷や凹みが付いた場所から劣化するおそれがあるため、家の周囲で作業したり遊んだりするときにはご注意ください。
金属系サイディングには下記のメリットがあります。
・サビにくい
・断熱性、防音性が高い
・凍害に強い
・軽量なので耐震性が高い
後悔しないことに気を取られて悪い面ばかり見ないよう、金属系サイディングのメリットを把握しておきましょう。
金属系サイディングで主に使用されているガルバリウム鋼板はサビに強いことが特徴です。
ただし何もメンテナンスをしないとサビが発生することがあります。
たとえば塩分が外壁に長期間付着したままだと、サビが発生するおそれがあるため、こまめにメンテナンスを実施しましょう。
定期的に水で洗い流すなどサビの原因を落とすようにすると、金属系サイディングを長く保てます。
金属系サイディングには高い断熱効果があります。
断熱性が高いと外気温の影響を受けにくいだけでなく室温も逃しにくくなるため、冷暖房の効率が上がり省エネに効果的です。
断熱材には防音効果もあるため、静かで快適な生活に役立ちます。
金属系サイディングは凍害に強いこともメリットです。
凍害とは外壁内部に浸透した水分が凍結・膨張を繰り返し、外壁の劣化が進む現象を指します。
凍害は北海道のような寒冷地だけに発生する現象ではありません。
冬には全国的に発生する恐れがあるため、注意が必要です。
金属系サイディングは表面が金属板のため、そもそも水分が内部に浸透しにくく、凍害の可能性がほとんどありません。
特に寒冷地にお住まいの方は外壁を長く美しく保てるため、金属系サイディングを選んでおくのがおすすめです。
金属系サイディングは耐震性の高さも特徴です。
外壁材は重ければ重いほど地震の揺れが大きくなるため、耐震性の低下につながります。
金属系サイディングは軽量な外壁材なので地震による影響を受けにくく、壁や柱など建物にかかる負担が少なくなります。
耐震性を重視するなら金属系サイディングがおすすめです。
金属系サイディングのデメリットとしては、下記の2点が挙げられます。
・傷や衝撃に弱い
・細かいデザインの指定はできない
金属系サイディングを選んで後悔しないために、金属系サイディングのデメリットをしっかり把握しましょう。
金属系サイディングは傷や衝撃に弱いことが注意点です。
たとえば風で飛んできた小石でも傷が付いたり、子どもがボール遊びなどでモノをぶつけた衝撃で変形したりする場合があります。
外観が損なわれるだけでなく傷からサビが広がる恐れもあるため、放置せず修繕することが大切です。
金属系サイディングは工場で量産されている場合が多く、細かいデザインの指定ができません。
木目調に金属系サイディングなどおしゃれなデザインのものもありますが、個性的なデザインにしたい方にはあまりおすすめできません。
金属系サイディングが向いている人とそうでない人の特徴を紹介します。
特に「金属系サイディングに向いていない人」を把握しておくことは、施工後に後悔しないために知っておきたいポイントなのでぜひご確認ください。
金属系サイディングに向いているのは下記のとおりです。
・長期間使用できる外壁を選びたい人
・寒冷地に住んでいる人
金属系サイディングは耐久性が高く、耐用年数は20〜40年程度と長期間使えます。
そのため、長期間使用できる外壁を利用したい人におすすめです。
金属系サイディングは水分を吸収しないので、凍害の発生リスクはほとんどありません。
凍害になる可能性が高い寒冷地にお住まいの人にもぴったりです。
金属系サイディングが向いていない人は下記のとおりです。
・海の近くなど塩害が発生しやすい地域に住んでいる人
・傷が付きにくい外壁を採用したい人
金属系サイディングで主に使用されるガルバリウム鋼板はサビにくいことが特徴です。
ただし海の近くなど、塩害がある地域ではどうしてもサビが発生しやすくなってしまいます。
海の近くで金属系サイディングを使用する場合は、水をかけるなどして定期的に塩を落とすのがおすすめです。
また金属系サイディングは小石やボールなどがぶつかると傷や凹みが付きやすいです。
傷がつくとそこからサビが発生して広がりやすくなるため、外壁周辺で作業する際には注意しましょう。
金属系サイディングについてよくある下記の質問に回答します。
・金属系サイディングの耐用年数は?
・金属系サイディングのメンテナンス方法は?
・金属系サイディングとガルバリウム鋼板の違いは?
金属系サイディングを選んで後悔しないよう、疑問を解消しておきましょう。
金属系サイディングの耐用年数は20〜40年程度です。
耐久性が高くて凍害の心配もないため、長期間使用できます。
ただし傷が付いたりサビが発生したりすると劣化しやすくなり、使える期間が短くなるのが注意点です。
近くで作業したり遊んだりする際に傷が付かないよう注意し、サビが発生しないように適切なメンテナンスを心がけましょう。
日常のメンテナンスは、サビの原因となる塩分やホコリなどを水で洗い流すのがおすすめです。
水で洗い流せない場合は中性洗剤を付けたスポンジなどで優しく洗いましょう。
定期的にサビの原因を取り除いておくことで、長期間金属系サイディングを使用できます。
サビが発生した場合は塗り替えが必要です。
サビが酷い場合やサイディング自体が大きく破損した場合は、補修や張り替えが必要になります。
補修や張り替えはしっかり処理されないと後々問題が出てくる場合があるため、信頼できる業者に依頼するのがおすすめです。
金属系サイディングとガルバリウム鋼板の概要は下記のとおりです。
・金属系サイディング:金属でできた外壁材
・ガルバリウム鋼板:鋼板に対して亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工した素材
ガルバリウム鋼板以外ではトタンやアルミニウム合金塗装板、ステンレス鋼板なども金属系サイディングに含まれる素材です。
金属系サイディングを選んで後悔しないために、特徴やメリット、デメリットなどについて紹介しました。
金属系サイディングは耐久性や耐震性が高いため、長期間使用できる外壁材です。
凍害にも強いため、寒冷地にお住まいの方にも適しています。
一方、金属系サイディングは傷が付きやすいです。
傷を放置するとそこからサビが発生する可能性があります。
汚れを洗い流すなど定期的にメンテナンスすることで、長く金属系サイディングを使用できます。
金属系サイディングを選んで後悔しないためにも、特徴を把握して自分に向いているのかご検討ください。
耐久性・耐候性、遮熱性、
デザイン性に優れている
金属外壁材料に関する
お問い合わせはこちらから