「外壁に木材を取り入れたいけど、価格が高くてメンテナンスも高頻度で必要なのがネック」
このように考えている方は、木目調の金属系サイディングの採用を検討してみてはいかがでしょうか。
本記事では、木目調の金属系サイディングについて、ほかのサイディングとの違いやメリット・デメリットを解説します。
金属系サイディングの張り替えを得意としているリフォーム業者の選び方についても把握できますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
木目調の金属系サイディングとは、木目調のデザインを施した金属系サイディングのことです。
金属系サイディングとは、材料に金属を用いたサイディングのことを指します。
木目調の金属系サイディングを活用することで、金属の利点を活かしつつ本物の木を用いたサイディングのデメリットを補うことが可能です。
もちろん外観もまるで木のような自然なデザインになります。
「外壁の外観をおしゃれにしたい」と考えている人に木目調の金属系サイディングが選ばれています。
なお、木目調のサイディングは金属系だけではありません。
・木質系サイディング
・窯業系サイディング
・樹脂系サイディング
上記3つの種類の違いを見てみましょう。
木質系のサイディングは、木材を加工して板状にした外壁材のことです。
本物の木材を使用しており、木材ならではの自然な木目調をデザインに取り入れられるのがメリットです。
ただし、木質系のサイディングは木目調の金属系サイディングと比べ、耐火性が弱く腐食しやすい点がデメリットとなっています。
窯業系サイディングは、セメントや繊維系の材料を混合し加工した外壁のことです。
金属系サイディングよりも耐火性に優れており、デザインが豊富な点が特徴です。
もちろん木目調のデザインのものもあります。
しかし耐水性が低く、メンテナンスの頻度が高い欠点があります。
樹脂系サイディングとは、プラスチックの一種「ポリ塩化ビニル樹脂」を用いたサイディングのことを指します。
金属系サイディングと比べ、汚れを落としやすくメンテナンスが簡単です。
木目調のデザインを採用した樹脂系サイディングも登場しています。
しかし日本であまり利用されていないことから、施工できる業者が少ないです。
また施工費が高いことや、デザインの自由度が少ないこともデメリットとして挙げられます。
木目調の金属系サイディングを採用するメリットは下記のとおりです。
・断熱性に優れている
・耐久性が高い
・低コストで施工できる
・遮音性が高い
金属系サイディングの優れた点について理解を深められるので、参考にしてみてください。
金属系サイディングは、ほかのサイディングよりも断熱性が高いです。
熱の伝わりが遅くなるため外の気温の影響を受けにくく、室温を一定にしやすいです。
外からはもちろん内側からの熱の伝わりも遅くする効果もあります。
夏は冷房が効きやすくなり、冬は暖房の熱が逃げにくいため一年中快適に過ごせます。
金属系サイディングはサビに強くひび割れによる破損も発生しにくいなど、耐久性が高いです。
さらに軽量で建物へのダメージも小さく、地震発生による自宅の倒壊リスクも抑えられます。
温度の変化により建材内部に入った水が膨張と収縮を繰り返して劣化がすすむ、いわゆる凍害に強い点もメリットです。
木質系サイディングよりも腐食や防火性にも強くて耐用年数も長いため、木材のデメリットを排除しつつ木目調の外壁を取り入れられます。
金属系サイディングは軽量で、工期も短いため低コストで施工できます。
木質系サイディングよりも金属系サイディングのほうが外壁自体の価格も低く、施工コストも抑えられます。
メンテナンス頻度も低いので、金属系サイディングは費用対効果の高い外壁塗装として人気です。
ただし業者や修理内容によって工事費用やメンテナンス費用は異なるため、事前に見積もりを取っておきましょう。
金属系サイディングはカバー工法による張り付けが可能で、ほかのサイディングよりも遮音性を高められます。
カバー工法とは、古い外壁のうえに新しいサイディングをそのまま張るという施工方法です。
外壁を二重構造にできるので、外部からの音が伝わりにくくなります。
断熱材自体も高い遮音効果をもっているので、近隣の生活音に悩んでいる方におすすめです。
木目調の金属系サイディングのデメリットとして、下記の3つがあります。
・木質系よりもデザイン性に欠ける
・メンテナンスを怠るとサビが発生することがある
・衝撃に弱い
金属系サイディングを導入するうえで注意したいことも紹介していますので、外壁材として採用する前にご確認ください。
本物の木材を使用した木質系サイディングよりも人工的な印象があるため、デザイン性に少し欠ける場合があります。
塗装で本物の木材のような高級感を出すには限界があり、人によっては安っぽく感じる方もいるかもしれません。
経年劣化により木目調の塗装がはがれると見映えも悪くなります。
金属系サイディングは基本的にサビが発生しにくいよう加工を行っています。
ただし適切なメンテナンスを怠ったり表面に傷がついたりするとサビが発生するため注意が必要です。
経年劣化で塗装がはがれたり傷がついたりした箇所からサビが発生し、全体に広がってしまうことがあります。
また浸水や塩害によってもサビが発生しやすくなるため、必要に応じて外壁を洗い流したり不具合を発見したらすぐに業者へ相談したりすることが大切です。
金属系サイディングは衝撃に弱いです。
尖ったものが外壁に引っかかったり小石がはねて外壁にぶつかったりすると、傷やへこみの原因になります。
一度サイディングに傷がついたらサビや劣化を防ぐために、塗装し直す必要があります。
傷やへこみがひどい場合は、部分補修や外壁の張り替えも検討しましょう。
できるだけ金属系サイディングが大きな衝撃を受けないよう、外壁の周りにはものを置かないようにするのがおすすめです。
金属系サイディングを自分で張り替えるのは難易度が高くケガにつながる恐れもあるため、リフォーム業者に依頼しましょう。
リフォーム業者の選び方として、以下の7点があります。
・建設業許可を得ているか
・リフォームパートナー協議会に加盟しているか
・地元で長年営業している業者か
・自社職人を雇用しているか
・国家資格を取得しているか
・金属系サイディングの実績がある業者を選ぶ
・アフターサービスで選ぶ
良いリフォーム業者を見極めるためにも、ぜひご一読ください。
見積もりの依頼や相談の前に、リフォーム業者が建設業許可を得ているかを確認しましょう。
建設業許可とは、建設業者が取得する必要のある許可のことです。
外壁塗装の施工は、一定の条件を満たせば許可がなくても工事できる場合があります。
とはいえ許可を得ている業者のほうが安心して依頼できます。
依頼したいリフォーム業者が建設業許可を得ているかは、国土交通省の検索システムから閲覧できるので、ぜひ確認してみてください。
リフォームパートナー協議会に加盟している業者であることも、事前に確認しましょう。
リフォームパートナー協議会とは国土交通省から認定された業者が加盟できる組織です。
加盟している業者は、協議会から見積もりや顧客対応の指導を受けているため、丁寧な対応を受けやすいです。
加盟している業者かどうかの確認は協議会のホームページから確認できますので、ぜひ調べてみましょう。
トラブルが発生してもすぐに駆けつけてもらえる業者を選びたい方は、地元で長年営業しているところを選びましょう。
長年営業している業者は実績が豊富で、技術力や信頼がある可能性が高いです。
業者のホームページから創業年数や実績を確認し、信頼できるかどうかを判断しましょう。
外壁塗装の施工費用を抑えたい方は、自社職人が工事を担当している建設板金業者を選ぶことをおすすめします。
建設板金業者に依頼することで、外注による中間マージン(手数料)が発生しないため、お手頃価格で高品質な施工を受けられます。
ホームセンターやハウスメーカーなどでも、金属系サイディングの張り替えを依頼することは可能です。
しかし作業自体は建設板金業者に外注している場合がほとんどで、外注による中間マージンが発生して費用が高くなりがちです。
中間マージンによるコスト増加を防ぐためにも、建設板金業者に直接依頼することをおすすめします。
技術力のあるリフォーム業者に依頼したいと考えている方は、外壁塗装に関連した国家資格を取得している業者を選びましょう。
外壁に関する国家資格として、以下の4つがあります。
・建築板金技能士
・かわらぶき技能士
・建築士
・施工管理技士
国家資格の有無を確認する際は、店舗の受付やお問い合わせフォームなどで確認してみましょう。
安心感を重視したい方は、金属系サイディングの施工実績が豊富な業者を選びましょう。
施工実績を公開している業者を選んだ方が、そうでない業者と比較して安心感があります。
業者のホームページを確認し、金属系サイディングの実績があるかを確認してから、相談・依頼することをおすすめします。
施工後に何かトラブルがあってもすぐ解決できるよう、アフターサービスのある業者を選ぶのも大切です。
何かあったときにアフターサービスが充実している業者であれば、手厚いフォローを受けられる可能性が高いです。
木目調の金属系サイディングは外観も良く、かつ低コストで耐久性に優れているので、コストパフォーマンスを重視している方におすすめです。
ただし素材はあくまで金属なので、木にこだわるのであれば木材を使用した外壁材を採用した方が良いかもしれません。
木目調の金属系サイディングの張り替えを成功させるには、信頼感のあるリフォーム業者を選ぶことが大切です。
本記事で紹介した選び方をもとに、あなたに合った業者を選んでみましょう。
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