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金属系サイディングの種類やメリット・デメリット、特徴などを紹介

2023.03.07 Tue

「金属系サイディングにはどのような種類があるのだろう」
「金属系サイディングのメリット・デメリットを知りたい」

このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。

本記事では金属系サイディングの種類やメリット・デメリットなどをご紹介します。

サイディングの種類に興味がある方はぜひご一読ください。

金属系サイディングの種類

金属系サイディングには主に2つの種類があります。

・ガルバリウム鋼板
・アルミニウム合金

どのようなものなのか、詳細を見てみましょう。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、鋼板に亜鉛・アルミなどの合金をメッキ加工した建材のことを指します。

ガルバリウム鋼板は加工性や耐用性に優れており、住宅や工場など様々な建築物に使用されています。

現在では「金属系サイディングといえばガルバリウム鋼板」というほど主流の建材です。

なお場合によってはトタンのことをガルバリウム鋼板と呼ばれることもありますが、トタンとガルバリウム鋼板は同じものではありません。

トタンは現在あまり使用されていない建材です。

伝えやすさを重視してガルバリウム鋼板を「トタン」と呼ばれる場合もありますが、実際にはガルバリウム鋼板が使用されることがあります。

アルミニウム合金

アルミニウム合金とは、鋼板にアルミニウムが使用された建材です。

以前は金属系サイディングでよく使用されていた建材でしたが、現在はガルバリウム鋼板が主流です。

ガルバリウム鋼板より高額ですが、メンテナンスしやすく耐用性も高いといった魅力があります。

サイディングの種類と特徴

外壁材に使われるサイディングは金属系だけではありません。

下記のような、様々な種類のサイディングが存在します。

・金属系サイディング
・窯業系サイディング
・木質系サイディング
・樹脂系サイディング

日本では金属系サイディングと窯業サイディングがよく使用されています。

素材によって特徴が異なりますので、ポイントを抑えておきましょう。

金属系サイディング

金属系サイディングは金属製の外壁材のことです。

上述したように、主に「アルミニウム合金」「ガルバリウム鋼板」の2種類があります。

金属系サイディングには下記のような魅力があります。

・耐用年数が長い
・耐震性が高い
・断熱性、防音性が高い

木目調の金属系サイディングもあり、デザインも幅が広いです。

ただし表面が金属なので、モノを当てたり擦ったりすることで傷が付きやすいです。

窯業系サイディング

窯業(ようぎょう)系サイディングとは、セメントと木材繊維を混ぜて薄い板状にした外壁材のことです。

製造過程で「窯(かま)」を使用するので窯業と呼ばれます。

金属系サイディングよりも比較的安価で、デザインが豊富で耐震性や耐火性に優れているというメリットがあります。

ただし下記のデメリットがあるため、もし窯業系サイディングを使用する場合は理解しておきましょう。

・防水性が低い
・頻繁にメンテナンスが必要
・熱がこもりやすい

現在日本で使用される機会が多いサイディングは、窯業系サイディングと金属系サイディングの2つです。

木質系サイディング

木質系サイディングとは、木材を加工したサイディングのことです。

木材をそのまま使用すると燃えやすいため、防火性を付与するなど外壁として必要な機能を付与しています。

木材本来の魅力を引き出した、温かみのあるデザインが可能です。

熱を吸収しやすく、室温への影響が少ないといったメリットもあります。

木材特有の優しい質感があり、時間が経過するにつれて味わいが深くなるのも特徴です。

ただし日本では施工に対応している業者が少なく、経年劣化の影響を受けやすいためあまり使用されていません。

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは、塩化ビニル樹脂を原材料としたサイディングです。

耐用性が高く凍害につよいため、寒い地域での使用に適した建材です。

ただし樹脂サイディングは日本であまり使用されておらず、対応できる業者が限られています。

金属系サイディングのメリット

金属系サイディングを使用するメリットを3つご紹介します。

・耐用年数が長い
・防水や凍害につよい
・軽量で耐震性が高い

各メリットの詳細について、詳しく解説します。

耐用年数が長い

ガルバリウム鋼板の耐用年数は15~20年ほどです。

なお、ガルバリウム鋼板が普及する以前によく使用されていた「トタン」の耐用年数は5〜7年ほどです。

耐用年数が長いため頻繁に外壁を張り替える必要がなくなり、長期的に見るとお得になります。

防水や凍害につよい

凍害とは、外壁の中に入った水分が凍ることで発生する劣化現象です。

建材内部に浸入した水分が凍結して破裂することを凍害と呼びます。

凍害を放置すると外壁の剥がれがひどくなり、見た目が悪くなるだけでなく修理コストが高くなってしまいます。

金属系サイディングは表面が金属なので、水が浸入しにくいです。

そのため凍害はもちろん、防水性能も高い点が魅力的です。

軽量で耐震性が高い

金属系サイディングは非常に軽いため家にかかる負担が少なく、耐震性が高いです。

ガルバリウム鋼板の重さは1平方メートルあたり約5kgです。

なお他の外壁材の重さを紹介すると、タイルは1平方メートルあたり20kgほど、モルタルは30kgほどの重さになります。

金属系サイディングのデメリット

金属系サイディングは耐用年数が長くて防水性能が高い、凍害に強いといったメリットがあります。

しかし金属系サイディングには、下記のデメリットも存在します。

・サビが発生しやすい
・表面が傷つきやすい
・費用が高い

各デメリットの詳細をご紹介します。

サビが発生しやすい

ガルバリウム鋼板そのものは錆に強い素材ですが、それでも定期的なメンテナンスをしないと錆が発生しやすいです。

錆が発生すると外観が悪くなるだけでなく、家の寿命を縮める恐れがあるため放置するのは危険です。

錆を発見したら業者に塗装を依頼するなど、対策しましょう。

なお定期的にメンテナンスを実施すれば20〜30年は錆が発生しにくいです。

表面が傷つきやすい

石などの硬いモノが金属系サイディングに当たると傷がつきやすく、剥がれた塗膜から劣化が進行する恐れがあります。

外壁に傷が付いていないか、定期的に目視で確認することをおすすめします。

もし傷が付いていれば塗装などの処置が必要になりますので、業者に相談してみましょう。

費用が高い

金属系サイディングをリフォーム時に活用する、ある程度の費用が必要になります。

金属系サイディングなどの材料費や職人の人件費、その他諸経費がかかるためです。

外壁を塗装する場合と比較すると、およそ3~5倍の価格になることも珍しくありません。

金属系サイディングの種類に関するよくある疑問

金属系サイディングの種類に関するよくある疑問をご紹介します。

・金属系サイディングとガルバリウム鋼板の違いは何?
・金属系サイディングの施工例はある?
・金属系サイディングに木目を付けることができる?

各疑問について、1つずつ解説します。

金属系サイディングとガルバリウム鋼板の違いは何?

ガルバリウム鋼板は金属系サイディングのうちの1つです。

「アルミニウム合金」もありますが、現在日本で主流なのはガルバリウム鋼板です。

金属系サイディングの施工例はある?

Wall the bestでは多くの金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)の施工を手がけています。

どのような施工を行ったのか、画像付きで事例をご紹介します。


東京都西東京市
施工日:2022.10.21


東京都東村山市
施工日:2022.10.22


東京都武蔵村山市
施工日:2022.10.21

このように、Wall the bestでは金属系サイディングの施工を多く手がけています。

金属系サイディングに木目をつけることはできる?

木目調のおしゃれな金属系サイディングもあり、金属的で無機質な印象を和らげて外観をおしゃれにできます。

ただし素材があくまで金属ですので、自然のぬくもり感は木質系サイディングに劣ります。

金属系サイディングの種類で迷っている人はガルバリウム鋼板がおすすめ

本記事ではサイディングの種類や金属系サイディングのメリットやデメリットを紹介しました。

金属系サイディングであれば現在主流のガルバリウム鋼板がおすすめです。

耐用年数が長いうえに防水性も高く、凍害にも強いからです。

サイディングの種類を把握して自分に合ったものを選びましょう。

 

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外壁に使用する金属サイディングとは?メリット・デメリットを解説

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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