「ガルバリウム鋼板の外壁にはどのような種類がある?」
「ガルバリウム鋼板の外壁にするメリットとデメリットは?」
「ガルバリウム鋼板の外壁に施工する際の費用を知りたい」
外壁リフォームを検討していると、上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。
既存の外壁材を変更してリフォームを行うためには、正しい知識を身に付けて施工を依頼することが大切です。
また、ガルバリウム鋼板の外壁を検討している方は、メリットとデメリットを把握しておくと安心です。
この記事では、ガルバリウム鋼板の外壁へのリフォームを考えている方に向けて、具体的に以下のような情報を解説します。
・ガルバリウム鋼板の基本情報
・ガルバリウム鋼板のメリット
・ガルバリウム鋼板のデメリット
・リフォームにかかる費用相場
・デザインを選ぶ際のポイント
記事を読んで上記を把握しておけば、ガルバリウム鋼板の特徴やポイントを押さえられて、リフォームの失敗を防ぎやすくなるでしょう。
目次
ガルバリウム鋼板とは、鋼板に亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工した素材の上に、樹脂塗料で塗装されたものです。
塗装された樹脂塗料の耐久性が下がっても、鋼板表面のメッキ層がサビから原板を守ります。
そのため、一般的な金属製の外壁材に比べてサビにくくなっているのが特徴です。
また、ガルバリウム鋼板は鉄部分よりも先に亜鉛が溶けだすことで腐食を防ぐ犠牲防食作用を持っています。
ガルバリウム鋼板の鉄は腐食しにくく、従来の金属系外壁材に比べて耐用年数が長くメンテナンス性にも優れているのです。
さらに、軽量なので施工性が高い点も人気が高まっている理由のひとつです。
見た目は金属素材ならではのクールさやスタイリッシュさを演出できます。
ガルバリウム鋼板のデザインの種類には、主に以下の5つがあります。
・スパン柄
・石彫柄
・レンガ調
・木目調
・タイル調
下記にて、それぞれのデザインの特徴を詳しく解説していきます。
金属素材の外壁らしさが出るスパン柄は、スタイリッシュでおしゃれな外観に仕上がります。
カラーを黒やダークグレーといった暗色系にすると、高級感をより感じられるでしょう。
スパン柄のガルバリウム鋼板の外壁材はカラーバリエーションが多く、デザイン性の高いモダンスタイルを演出できます。
また、スパン柄はストライプ柄とも呼ばれており、横葺きか縦葺きを選べます。
石彫柄は、金属感は薄くなりますがサイディングの風合いを持つ温もりあるデザインに仕上がります。
模様の幅によってはデザイン性が高く印象も大きく変えられるため、さまざまな家の外壁にマッチしやすいです。
さらに、カラーバリエーションも豊富で、デザインにこだわりたいという方におすすめです。
おしゃれで人気の高いレンガの住宅デザインを、安価に実現できるのがレンガ調のガルバリウム鋼板外壁です。
パッと見ただけでは金属製の外壁とは気づきにくく、温もりのあるおしゃれな外観になります。
また、よりデザイン性の高い住宅にしたいとお考えの方は、階数によって素材を変えてみてはいかがでしょうか。
1階部分をレンガ調のガルバリウム鋼板にして、2階を塗り壁にするのもおすすめです。
木目調は、木の風合いを感じられるデザインです。
ライトなカラーを選ぶと、より本物の木を使ったような仕上がりになります。
反対に、黒やブラウンといった暗色系の木目調では屋根やサッシに溶け込んだシックな仕上がりになるでしょう。
タイル調は、ラグジュアリーな雰囲気を感じられる外観の家に仕上がります。
また、石彫柄と同じように温もりのあるデザインでもあります。
ただし、石彫柄とは違い、マスの模様がより整っているのがタイル調の特徴です。
外壁をガルバリウム鋼板で施工するメリットは、主に以下の3つがあります。
・サビにくい
・メンテナンス頻度が抑えられる
・軽量なので耐震性を高められる
以下にてそれぞれの内容の詳細を解説します。
ガルバリウム鋼板は金属素材ですが、サビにくいという特性があります。
ガルバリウム鋼板の主な原料はアルミニウムなので、トタンやほかの金属外壁材に比べて非常にサビにくいです。
そのため、長期間きれいな外観が維持できます。
ただし、永遠にサビないというわけではありません。
メンテナンスや塗装を定期的に行い、耐久性を維持する必要があります。
ガルバリウム鋼板は、耐用年数が20〜30年ほどと長い点もメリットです。
そのため、メンテナンス頻度を抑えられます。
また、鉄素材はサビやすいという特徴を持っています。
しかし、ガルバリウム鋼板は亜鉛とアルミニウム、シリコンのメッキ加工によってトタンよりも長持ちするのです。
ガルバリウム鋼板は定期的に塗装メンテナンスを行うと、50年以上持つ場合もあります。
ガルバリウム鋼板は素材の厚みが薄く軽量なので、外壁に施工しても家全体の重量をほとんど上げずに、建物への負荷を減らせます。
家全体が軽くなると住宅の重心位置が下がるため、地震が来ても揺れ幅を抑えられます。
揺れ幅が少なくなれば、そのぶん建物が倒壊するリスクも減らせるのです。
地震が多く発生する日本では、耐震性の高い住宅にするリフォームにも力を入れたいところです。
外壁をガルバリウム鋼板にするデメリットは、主に以下の2つです。
・取り扱いに注意が必要である
・追加費用がかかる場合がある
以下にてそれぞれの内容を解説していきます。
ガルバリウム鋼板は、金属素材であるため傷がつきやすいです。
素材が薄いため、硬い物が強く当たるとへこみや傷の原因になります。
そのため、取り扱いの際は注意しましょう。
また、傷がつくと見た目が悪くなるだけでなく、塗装面が剥がれてサビやすくなってしまいます。
さらに、表面に傷がつくとその箇所を中心にサビが発生して、素材の色味が変化してしまいます。
ガルバリウム鋼板は断熱性が低く、場合によっては住宅を快適にするための追加工事が発生します。
薄い金属板であるため、外の気温が室内に伝わりやすいのです。
太陽光の熱を受けるとガルバリウム鋼板自体が熱くなるので、住宅内に熱がこもり室内温度が上がります。
また、冬場は冷気が侵入しやすくなるため、寒さを感じやすく結露の発生が心配されます。
ガルバリウム鋼板の外壁に変更して住宅内の温度が快適でなければ、断熱性を上げる追加工事が必要になる場合があります。
ガルバリウム鋼板の外壁にリフォームする際にかかる費用は、張り替えでは100〜360万円、カバー工法の場合は130〜220万円ほどが相場です。
張り替え工事では、外壁材をすべて取り外して新たな素材を施工し直します。
カバー工法とは、住宅の外壁の上から新しい素材を張り付ける工事です。
カバー工法の方が張り替えよりも手間が少ないので、費用が抑えられるのです。
外壁をリフォームする際は、業者に施工実績やカタログなどでデザインを見せてもらい、イメージを掴みましょう。
イメージを固めることで、好みのデザインや色を明確にできます。
次に、自宅の外壁に施工した場合のシミュレーションを行ってもらい、全体のイメージやバランスがマッチしているかを確認しましょう。
しかし、外壁の色は見本だけで確認してもイメージが掴みにくいです。
色は見る範囲によって雰囲気が異なるため、できるだけ大きな箇所でのカラーチェックがおすすめです。
また、実際に外壁を見ることで、ツヤや光に当たったときの色合いなどを確認できます。
ガルバリウム鋼板のデザインにはさまざまな種類があり、悩む方も多いでしょう。
外壁は住宅の顔とも言える重大な部分なので、施工業者とよく相談をしてデザインを決めることが大切です。
ガルバリウム鋼板の外壁それぞれのデザインの特徴やポイントを押さえて、自分の好みに合う素材を見つけましょう。
外壁にガルバリウム鋼板を使用する場合は「外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット・デメリットを紹介」もご覧ください。
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