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ガルバリウム鋼板の外壁のメンテナンス方法とは?費用やタイミングも紹介

2023.02.07 Tue


「ガルバリウム鋼板の外壁のメンテナンス方法とは?」
「ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスにかかる費用を知りたい」
「ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスをする際の注意点とは?」

ガルバリウム鋼板の外壁で施工した住宅に暮らす方は、上記のような悩みを持つのではないでしょうか。

ガルバリウム鋼板は正しい方法でメンテナンスすることで、耐久性や美観を維持できます。
この記事では、ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスに悩んでいる方のために、具体的に以下の情報を解説します。

・メンテナンスしないと起こりうるトラブル
・ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法
・メンテナンスにかかる費用相場
・メンテナンスするタイミングとは?
・メンテナンスを依頼する業者の選び方

記事を読んで上記内容を把握しておけば、ガルバリウム鋼板の外壁を適切にメンテナンスできるようになるでしょう。

ガルバリウム鋼板の外壁をメンテナンスしなかった場合に起こりうるトラブル

ガルバリウム鋼板の外壁をメンテナンスせずにそのまま放置すると、まずは表面がサビやすくなります。
ガルバリウム鋼板の外壁は、塗装を行わずに放置していると、サビが発生しやすくなります。
発生したサビをそのままにしていると、広がって住宅全体を劣化させてしまうこともあるので注意が必要です。
ガルバリウムは劣化しにくいことが特徴ですが、それでもまったくサビないということはありません。

さらに、サビは外壁材の表面だけではなく、家の内部の建材まで劣化させてしまう場合があります。
内部まで劣化してくると、雨水が染み込み雨漏りの原因になるのです。

また、ガルバリウム鋼板の外壁を定期的に塗装しないと、色あせて住宅の景観が悪くなります。
ガルバリウム鋼板の塗膜は、経年によって劣化していきます。
塗膜の劣化は、外壁の見た目だけでなく防水性も悪くしてしまうため耐用年数よりも前に塗り直しが必要です。

ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスの方法は主に4つ

ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスの代表的な方法は、4つあります。

・掃除
・塗装
・部分補修
・張り替えと重ね張り

下記にてくわしく解説していきます。

掃除

外壁が汚れた場合は、定期的に水で洗い流して掃除をしましょう。
ただし、高圧洗浄機を使うと水圧が強すぎるため、外壁材の表面が傷んでしまいます。
外壁の塗膜が剥がれたり、キズがついたりする場合があるため、強い力を加えて掃除はしないようにしましょう。

塗装

ガルバリウム鋼板の外壁は、塗料の耐用年数が近づいたり、塗膜が剥がれてきたりしたら、塗り替えによるメンテナンスが必要です。
塗装を行うと外壁材の保護ができるので、定期的に塗り替えをしましょう。
また、美観を維持するだけでなく、外壁の防水効果も高められます。

色あせやサビ、キズなどの劣化症状が見られた場合は業者に点検に来てもらい、塗装が必要かどうかの判断をしてもらいましょう。

部分補修

ガルバリウム鋼板の外壁にキズができたり、サビが発生したりした場合には部分補修を行います。

部分補修を行う場合、まずは補修が必要な個所に足場の設置が不要かどうかを施工会社に確認しましょう。
足場設置の有無によって、かかる費用が変わります。
脚立やハシゴでは対応できなかったり、補修箇所が多かったりすると、足場を組む場合が多いでしょう。
足場を組まなくても対応できる簡易補修の場合は、職人の人件費や材料費などで済むケースが多いです。

工事の前に下見をしっかりと行ってもらい、どの方法で施工するのが一番よいのか検討してもらいましょう。

張り替え・重ね張り

ガルバリウム鋼板は、外壁の耐用年数が近づいたり、破損状況がひどかったりする場合は、張り替えや重ね張りを行います。

張り替えは、外壁材を剥がして一から新しい素材を施工することです。
外壁材が傷んで強度がなかったり、塗装では補修できなかったりした際に選択されます。
重ね張りは、カバー工法とも呼ばれ、傷みが進行している外壁材の上に新しい外壁材を重ねるメンテナンス方法です。

張り替えは外壁材の下地の状態を確認できるため、カバー工法よりも施工後の安心度が高いです。
しかし、工事が大がかりなため費用が高くなることに注意しましょう。
重ね張り(カバー工法)は外壁材が二重になるため断熱性能がアップするというメリットがあります。
ガルバリウムの素材は軽量なため、ほかの外壁材を使用している住宅でカバー工法を行う場合によく使用される素材でもあります。

ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスにかかる費用相場

ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスにかかる費用相場は、一般的に下記の通りです。

・全体塗装:60〜120万円ほど
・重ね張り:130〜220万円ほど
・張り替え:100〜360万円ほど

また、部分補修の費用相場は、鉄部のサビ取りで1平方メートルあたり200円~2,200円ほどとなります。
穴やへこみなどのキズを修理する場合は、1箇所あたり1〜6万円ほどが相場です。
ガルバリウム鋼板は耐久性が高いため、大規模なメンテナンスは20年ほど必要ないです。

しかし、サビが広がったり、外壁材が浮いたりすると、重ね張りや張り替えが必要になります。
塗装よりも費用がかかってしまうため、急な出費に慌てないためにも細かいメンテナンスや点検はしっかり行うようにしましょう。

ガルバリウム鋼板の外壁をメンテナンスするタイミングとは?

ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスのタイミングは、住宅がある環境によって異なります。
表面にサビが出始めるのは20〜30年後であることが多いです。
そのため、サビが出始める前に10~15年ほどを目処に塗装を行ってメンテナンスすることをおすすめします。
ただし、色あせや剥がれが現れたら、その都度メンテナンスを行いましょう。
なぜなら、ガルバリウム鋼板は適切な塗装メンテナンスを繰り返せば50年以上持つ外壁だからです。

このほかにも、コケやチョーキングが発生した際もメンテナンスが必要です。
コケやチョーキングなどによってガルバリウムの塗膜が劣化すると、汚れが落ちにくくなることがあります。
湿気がこもりやすく、コケが生えやすい箇所の定期点検は欠かさず行いましょう。
また、チョーキングとは塗装した面を手で触ったときに白い粉がつく現象のことです。
塗膜が劣化していると、顔料が表面に現れます。
チョーキングが発生している場合も塗り替えによるメンテナンスが必要な時期だといえます。

ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスを依頼する業者の選び方

ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスを依頼する業者の選び方は、以下の3つです。

・相見積もりを行う
・地域密着型の業者を選ぶ
・自社職人が在籍している業者を選ぶ

下記にて詳細を解説していきます。

相見積もりを行う

相見積もりをすると、適正価格で工事を受注している業者を選びやすくなります。
相見積もりとは、複数の業者に同じ内容で見積もりを依頼することです。
複数の業者から見積もりを取ることで、費用だけでなく工事内容も比較・検討できる手段となります。

見積もりを取るときは、価格が異常に安く、工事の内容が具体的ではない業者の場合は注意が必要です。

また、業者が見積もりの内容にきちんと答えてくれるかどうかも、優良業者かどうかを見分けるポイントになります。
価格が安いからという理由で業者を選ぶと、後々トラブルに発展する場合があります。
最終的には、人柄や見積書の明瞭さなどで選ぶとよいでしょう。

地域密着型の業者を選ぶ

地域密着型の業者は、地元の顧客を大事にするため丁寧な対応を受けられる理由からおすすめです。
また、地域の特性をよく把握しているため、自宅に合った工事を行ってもらいやすくなります。
さらに、地域密着型の業者は、施工会社から工事の現場までが近いケースが多いです。
交通費がほぼかからないため、施工費を抑えやすいところもメリットでしょう。

自社職人が在籍している業者を選ぶ

自社職人が在籍している業者は、工事の相談・説明から施工まで直接対応してもらえるため安心度が高いです。
また、仲介業者を挟んでいないため、職人と直接話せて要望が伝えやすいことが特徴です。
自社職人が在籍している業者を選べば、仲介料を払う必要がなく施工費用を抑えることができるでしょう。
工事を依頼するときは、自社職人が在籍している業者かどうかを確認しておくことが大切です。

ガルバ外壁のメンテナンスは優良業者に依頼して劣化を遅らせよう

ガルバリウム鋼板の外壁をメンテナンスしなかった場合、さまざまな住宅のトラブルが発生しやすいです。
まずは、ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスの方法とタイミングを、把握しておくことが必須です。
また、それぞれのメンテナンス方法の費用相場を押さえておけば、無駄な施工費を払わずに済みます。
業者の選び方とともに忘れずに確認しておきましょう。
住宅を長持ちさせるためにも、ガルバリウム鋼板の外壁メンテナンスは定期的に行いましょう。

外壁にガルバリウム鋼板を使用する場合は「外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット・デメリットを紹介」もご覧ください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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