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外壁をガルバリウム鋼板に張り替えるべき?費用相場や魅力を解説

2022.12.13 Tue


「ガルバリウム鋼板の外壁が気になる」
「外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット・デメリットを知りたい」

外壁をガルバリウム鋼板に張り替えようか悩んでいる方もいるでしょう。

近年、外壁にガルバリウム鋼板を採用する方が増え、街でもよく見かけるようになりました。

本記事では外壁をガルバリウムに張り替えるメリット・デメリットや費用相場を紹介します。

他の外壁材と何が異なるのかといった点についても詳しく解説しますので、張り替えを検討中の方はぜひ参考にしてください。

外壁材の張り替えに利用されるガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板とは、鋼板に対して亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工した素材で、金属系サイディングの1つです。

金属系サイディングは他の外壁材と比較して軽量であり、サビにくく凍害にも強いため耐用年数が長いという特徴があります。

デザインも豊富になってきたこともあり、近年需要が高まっている人気の外壁材です。

日本で主に使用される外壁材には、金属系サイディングの他に以下の3つがあります。

・窯業系サイディング
・樹脂系サイディング
・木質系サイディング

この中でも窯業系サイディングは安価でバリエーションが豊富なため、日本でもっとも使用されています。

しかし窯業系サイディングはセメント質を主な原料としているため、吸水性が高くこまめなメンテナンスが必要です。

樹脂系や木質系サイディングは、施工できる業者が少なく、価格も高額であるため、日本ではまだ使用件数が少ないのが現状です。

金属系サイディングは窯業系のデメリットをカバーできることから、近年は金属系サイディングを選択する人が増えています。

ガルバリウム鋼板への外壁材張り替えに必要な費用相場


外壁工事やリフォームは、使用する素材によって費用が大幅に異なるため、事前に把握しておきたい方もいるのではないでしょうか。

外壁をガルバリウム鋼板にする場合の費用相場は、以下の通りです。

・リフォームの場合:200~400万円程度
・新築住宅の場合:150~300万円程度

外壁をガルバリウム鋼板にリフォームする方法は、張り替えとカバー工法(重ね張り)のどちらかとなります。

張り替えの費用相場は100〜360万円程度、カバー工法は130〜220万円程度です。

外壁リフォームには足場の設置なども必要となるため、トータルでの費用は200〜400万円程度が相場となります。

張り替えは、既存の外壁を撤去してから新たな外壁材を張るため、撤去費用なども発生し高額となる場合が多いです。

外壁リフォームは既存の外壁材の状況に適した工法で行うため、正確な費用を知りたい場合は建築板金業者に見積もりを依頼しましょう。

外壁をガルバリウム鋼板に張り替えるメリット


外壁をガルバリウム鋼板にするメリットは、以下の5つです。

・サビが発生しにくい
・耐用年数が長い
・耐震性が高い
・凍害に強い
・デザインが豊富

メリットを知ることで、よりガルバリウム鋼板の魅力を知ることができるでしょう。

ガルバリウム鋼板のメリットを1つずつ解説していきます。

サビが発生しにくい

ガルバリウム鋼板のメリットの1つ目は、サビが発生しにくいことです。

金属はサビやすいというイメージがありますが、ガルバリウム鋼板は金属系サイディングの中でもサビにくい外壁材です。

建物の環境にもよりますが、一般的に20〜30年はサビないと言われています。

ただし「必ずサビない」というわけではありません。

表面にキズがつくと、そこからサビが発生することがあります。

他にも、沿岸部など潮風にあたりやすい場所はサビが発生しやすいです。

ガルバリウム鋼板を採用した場合はキズに注意し、定期的に水洗いを実施すると長持ちします。

耐用年数が長い

ガルバリウム鋼板のメリットの2つ目は、耐用年数が長いことです。

ガルバリウム鋼板は20〜30年ほどサビないと言われていますが、それ以降はサビが発生する可能性が高まります。

そのため、15年前後を目途としてサビが発生する前に塗装メンテナンスを行うことが大切です。

適切にメンテナンスを行えば、ガルバリウム鋼板は50年以上持つともいわれる外壁材です。

耐震性が高い

ガルバリウム鋼板のメリットの3つ目は、耐震性が高いことです。

外壁材は軽ければ軽いほど建物への負担を最小限に抑えられ、揺れに強い家となります。

外壁材の種類別の1㎡あたりの重さは下記の通りです。

・ガルバリウム鋼板:約5kg
・タイル:約20kg
・モルタル:約30kg

ガルバリウム鋼板は外壁材の中でも非常に軽量であるため、耐震性に優れた外壁材です。

凍害に強い

ガルバリウム鋼板のメリットの4つ目は、凍害に強いことです。

凍害とは、吸水により水分を含んだ外壁材が凍結と融解をくり返すことで内部が割れる外壁材の劣化で、寒冷地でよくみられます。

金属であるガルバリウム鋼板は外壁材に水分を含みにくいため、凍害のリスクが低い外壁材です。

なお窯業系サイディングはセメント質であるため、塗装の剥がれやひび割れなどから吸水し、凍害が発生しやすい外壁材です。

デザインが豊富

ガルバリウム鋼板のメリットの5つ目は、デザインが豊富なことです。

ガルバリウム鋼板が近年注目されている背景には、ここ最近はデザインが充実したことも大きな要因です。

以前は、ガルバリウム鋼板といえば無機質でシンプルなものばかりでした。

しかし近年は製造技術の向上により、和風やレンガ調などさまざまなテイストのデザインが登場しています。

ガルバリウム鋼板なら、外壁を自分好みのデザインに仕上げることができるでしょう。

外壁をガルバリウム鋼板に張り替えるデメリット

外壁リフォームは頻繫に行うものではないため、施工前にデメリットを知っておくことも重要です。

外壁をガルバリウム鋼板に張り替えるデメリットは、以下の3つが挙げられます。

・費用が高い
・対応している色が多くはない
・キズや衝撃に弱い

デメリットを知り、後悔のないリフォームを行いましょう。

費用が高い

ガルバリウム鋼板のデメリットの1つ目は、費用が高いことです。

ガルバリウム鋼板を採用した場合、外壁塗装と比べると3〜5倍程の費用がかかります。

金属系サイディングは塗装工事と比べて材料価格が高いため、どうしても費用が高額になりがちです。

対応している色が多くはない

ガルバリウム鋼板のデメリットの2つ目は、対応している色が多くはないことです。

ガルバリウム鋼板の色はメーカーや種類によってさまざまで、トータルでは数百種類ほどあります。

しかしガルバリウム鋼板の色付けはメーカー側が工場で焼付塗装するため、ペンキ塗装に比べると対応している色が少ないです。

キズや衝撃に弱い

ガルバリウム鋼板のデメリットの3つ目は、キズや衝撃に弱いことです。

ガルバリウム鋼板自体の厚みが薄いため、キズがつきやすく衝撃に弱い素材です。

キズがつくとサビが発生する原因ともなるため、家の周りの除雪やボール遊びなど、日常生活で注意する必要があります。

定期的に目視でのチェックやメンテナンスを行うことで、ガルバリウム鋼板はより長持ちします。

ガルバリウム鋼板に関するよくある疑問

外壁リフォームでガルバリウム鋼板を検討中の方が抱えやすい疑問を紹介します。

・金属音の反響はあるか?
・どのような状態の外壁でも張り替えできる?
・外壁の張り替えはどこで相談できる?

ガルバリウム鋼板への張り替えを検討している方はぜひチェックしてください。

金属音の反響はあるか?

金属製だからといって、外壁にあたる雨音などが気になることは基本的にありません。

ガルバリウム鋼板の外壁材は断熱材が一体型となっているものが一般的なので、外の音が室内に響き渡る心配はないでしょう。

実際に、これまで数多くのガルバリウム鋼板への張り替え工事をしてきましたが、金属音に関してのクレームは一度もありません。

どのような状態の外壁でもガルバリウム鋼板へ張り替えできる?

ガルバリウム鋼板の張り付けは、新築の場合は基本的にどのような建物でも対応可能です。

しかしリフォームの場合は、既存の外壁の状態によっては対応できない場合があります。

リフォーム可能かどうかは実際に確認してみないと分からないため、建築板金業者へ相談していただけると幸いです。

外壁の張り替えはどこで相談できる?

ガルバリウム鋼板への張り替えは、建築板金業者への相談・依頼が最適です。

工務店やハウスメーカーなどでも、工事を請け負ってくれる場合もありますが、その際は自社施工かどうかを確認してください。

自社施工ではないと、仲介手数料が発生し費用が高額になりがちです。

同じ内容の工事でも仲介手数料の有無によって費用が異なるため、依頼は自社施工できる業者にするのが適しています。

外壁をガルバリウム鋼板に張り替えるのはおすすめ


本記事では外壁をガルバリウム鋼板に張り替えるメリット・デメリットや費用相場などについて解説しました。

外壁材は種類ごとにメリット・デメリットがあります。

ガルバリウム鋼板のメリットは、サビにくく凍害に強いため耐用年数が長く、耐震性・デザイン性に優れている点です。

一方でガルバリウム鋼板は窯業系サイディングと比較して、費用が高額になりがちです。

しかし、ガルバリウム鋼板はリフォーム周期が長いため、長い目でみるとコストパフォーマンスに優れた外壁材といえます。

近々外壁リフォームを検討している方は、ガルバリウム鋼板がおすすめです。

メリット・デメリットや他の外壁材との違いを理解し、後悔のない外壁リフォームを行いましょう。

なお、外壁にガルバリウム鋼板を使用する場合は「外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット・デメリットを紹介」もご覧ください。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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