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サイディング工事の見積もり相場と価格を抑えるポイントを紹介

2024.01.01 Mon

当記事では外壁のサイディングの張り替えや重ね張りの見積もりについて解説しています。

実際に業者から見積もりを取っても正しい金額がわからずに困っている方に向けて、価格相場や見積もり金額を抑える方法についても言及しています。

外壁の見積もり金額について詳しく知りたい方はぜひ最後までお読みください。

サイディングの見積もり費用相場

サイディングの見積もりは大きく4つに分けることができます。

サイディングの素材として主に使われる窯業系と金属系の2種類です。

それに加えて、施工方法は「重ね張り」と「張り替え」の2種類があります。

窯業系か金属系か、重ね張りか張り替えかの合計4パターンについて解説します。

ご自宅の築年数や面積、状況によって金額は変わりますので目安の金額としてご確認ください。

金属系サイディングの重ね張り(カバー工法)の場合

金属系サイディングとは表面材が金属のサイディングのことを指します。

施工方法の重ね張り(カバー工法)とは、既存のサイディングの上から外装材を重ねて張っていく方法です。

既存の外壁の取り外し費用が不要になり、さらに廃棄物も出ないため処理費用も不要になります。

金属系サイディングの重ね張りの場合、費用相場は1平方メートルあたり3,000~11,000円程度となります。

金属系サイディングの張り替えの場合

金属系サイディングを張り替えた場合の費用は1平方メートルあたり5,650〜13,000円程度です。

張り替えの場合は既存のサイディングの撤去と処分費がかかります。

重ね張りと比較すると費用が高くなりやすいです。

撤去に時間がかかるので重ね張り工法と比較すると工期も長くなりやすいです。

窯業系サイディングの重ね張り(カバー工法)の場合

窯業系サイディングは重いので重ね張りは推奨できません。

重ね張りをすることで住宅へ重量的な負荷がかかり、耐震性能に悪影響を及ぼしてしまいます。

重ね張りをするにしても部分的に張り替えるなどの工夫が必要です。

一度業者に相談してから施工できるかどうかを判断してもらってから見積もりを取るようにしましょう。

もし施工可能であれば、窯業系サイディングを使った外壁カバー工法にかかる費用相場は1平方メートルあたり4,000〜5,000円ほどです。

窯業系サイディングの張り替えの場合

窯業系サイディングの張り替えの場合は5,500〜11,500円程度かかります。

現状のサイディングを撤去して新しいものに張り替えるため、既存外壁の取り外し・撤去費がかかります。

現在、外壁から雨漏りが発生していれば下地の補修が必要になる可能性があり、張り替えが必須になるかもしれません。

サイディングの見積もりを取るときにチェックすべきポイント

見積もりを取るときのチェックポイントについて解説します。

見積もりを依頼した時の思いや意志が伝わっているか、ポイントを押さえて中身を確認しましょう。

「一式」など項目が大雑把ではないか

見積もりの内訳を見たときに「一式」という言葉が多くないかチェックしてみてください。

見積もりが大雑把になっているため、「一式」を多用している見積もりは危険です。

「一式」は詳細を明らかにせず、内訳をわからなくしている可能性があります。

不具合があっても「その工程は見積もりに含まれていない」などトラブルに発展する恐れもあるため、注意してください。

具体的な内容が不明瞭な場合は業者に「一式」の中身を確認してみましょう。

使用する外装材や工事範囲などの詳細が記載されているか

使用する外装材や工事範囲などの詳細が見積もりに記載されているか確認しましょう。

たとえば選定されているサイディングの種類、施工する予定の面積などです。

業者と施主で認識が合っていないとトラブルの原因となります。

重要な事項が記載されているかどうか確認しましょう。

費用相場と著しく異なる費用になっていないか

見積もり金額を提示してもらったら、費用相場と著しく異なっていないか確認しましょう。

なかには提示額を著しく高くして「キャンペーン中なので今だけお得」と大幅な割引額を提示し、契約を促す悪質な手法もあります。

割引額は参考程度にしつつ、最終的に必要となる合計金額を確認しましょう。

サイディングの見積もり費用を抑える方法

サイディングにかかる工事費用はできるだけ抑えたいものです。

実は見積もりの費用を抑える方法が存在します。

以下の方法を参考にして見積もりの費用を抑えられないか検討してみてください。

火災保険の適用対象にならないか確認する

サイディングの交換工事は火災保険の適用対象になる場合があります。

加入している火災保険のプランにもよりますが、落雷、風災、雪災など自然災害が対象となります。

せっかく加入している保険ですので、使えるのであれば申請してみましょう。

ただし、保険の対象となるのはあくまで「原状復帰」です。

たとえば経年劣化をきっかけとした、既存の窯業系サイディングを金属系サイディングへ張り替える工事は対象外になりますので注意してください。

補助金・助成金の適用対象にならないか確認する

お住まいの地方自治体によっては補助金や助成金の適用対象になる可能性があります。

自治体によって全体の予算や1件当たりにもらえる助成金の金額、支給要件は異なります。

詳しくはお住まいの自治体のホームページを確認してみてください。

また、近所の業者であれば補助金や助成金についての知識も持っているはずです。

わからない場合は業者に相談してみましょう。

相見積もりをとる

見積もりを取るときは必ず相見積もりを取るようにしましょう。

多くても2社以内を目安に業者にお願いしてみてください。

複数の見積もりを確認することで業者ごとの価格や提案内容の違いが確認できます。

金額の他にも、会社や担当者が信頼できそうかといった面も確認することをおすすめします。

ただし見積もりを取り過ぎると「結局どの業者が良いのか判断できない」となりかねないので、多くても2社以内に抑えましょう。

サイディングの主な見積もり内訳

サイディングの見積もり内訳について項目ごとに確認してみましょう。

内訳項目については業者によって異なりますので、必ずしも下記のとおりにはなりませんのでご注意ください。

・足場設置代 670~1,010円/平方メートル
・材料の撤去、処分費用 1,100~1,740円/平方メートル
・材料費 選定商品による
・施工費 選定商品による
・シーリング費用 640~970円/メートル
・管理費、諸経費 業者によって異なる

以上が見積もりの主な項目になります。

材料費や施工品に関しては上述したサイディングの種類や施工方法によって変わりますので記載しておりません。

管理費や諸経費は固定金額ではないので、この項目があまりにも高い場合は注意が必要です。

サイディングの見積もりが高くなる要因

サイディングの見積もりを取った時に、相場よりも提示金額が高くなることもあります。

業者が高い金額を提示しているのには理由があるのです。

サイディングの見積もりが高くなる要因について解説します。

ハウスメーカーやホームセンターで依頼している

ハウスメーカーやホームセンターに見積もりを依頼すると価格が高くなりやすいです。

なぜなら中間マージンが発生するからです。

ハウスメーカーやホームセンターが間に入ると、中間マージンが上乗せされた見積もりになってしまいます。

実際に施工するのは外壁業者なので、直接施工を行う業者へお願いすれば、費用を抑えることができます。

外壁の劣化が激しい

外壁の劣化が激しいと見積もり価格は高くなってしまいます。

外壁が傷んでしまうとカバー工法では対応できなくなり、下地の張り替えを含めた張り替えが必要になるからです。

劣化が酷いとさらに追加工事が必要になる可能性もあり、必然的に費用も高くなってしまいます。

サイディングの見積もりを業者に依頼してみよう

適正なサイディングの見積もりの金額についてお伝えしてきましたが、実際に相場通りの金額になるかはわかりません。

それぞれの住宅の状況によって工事内容や範囲が異なるからです。

実際にいくらくらい金額がかかるのか、業者に依頼して見積もりを取ってみるのがおすすめです。

見積もりをもらったら内容をよく吟味して適正な選択を行い、優良業者へ施工を依頼しましょう。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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