お問い合わせContact
04

コラムColumn

Wall the best > コラム > 金属系サイディングの横張りの魅力を紹介!縦張りとの違いも解説

金属系サイディングの横張りの魅力を紹介!縦張りとの違いも解説

2023.09.07 Thu


金属系サイディングの横張りとは何か、また縦張りとの違いを知りたい、という人もいるのではないでしょうか。

金属系サイディングを検討したときには横張りか縦張りかを決める必要があるため、後悔しないように選びたいはずです。

本記事では金属系サイディングのメリットとデメリットや、横張りと縦張りの違いを詳しく解説しています。

金属系サイディングの横張りをおすすめできる人も紹介しているため、迷っている人は参考にしてください。

金属系サイディングの縦張りと横張りの違いとは


金属系サイディングの縦張りと横張りの違いを解説します。

・施工費用
・胴縁の取り付け方
・継ぎ目の多さ

縦張りと横張りはデザインだけではなく、さまざまな違いがあります。

施工費用

施工費用は横張りのほうが比較的安くなります。

金属系サイディングの縦張りは、ある程度高い技術が必要です。

一方で横張りなら、職人の数や施工にかかる手間が少なくすみます。

費用を重視したい人は横張りがおすすめです。

胴縁の取り付け方

金属系サイディングの縦張りと横張りでは、胴縁の取り付け方が異なります。

横張りの場合は胴縁を縦に、縦張りは胴縁を横方向に取り付けます。

胴縁は金属系サイディングを固定するだけではなく、通気層を形成する役割があるのです。

下地の腐食による雨漏りが起きにくいのは、胴縁を横方向に取り付ける縦張りです。

外壁に雨水がたまっても下に向かって流れていくため、雨漏りが生じにくくなります。

継ぎ目の多さ

金属系サイディングの横張りは、縦張りに比べて継ぎ目が多くなるケースがほとんどです。

サイディング本体を横方向に張り重ねていくため、継ぎ目は縦方向になります。

継ぎ目に使用されるシーリングは、経年劣化が避けられません。

そのため、縦張りの方が施工後のメンテナンス費用を抑えられます。

金属系サイディング横張りのメリットとデメリット


金属系サイディングの横張りには、メリットだけではなくデメリットもあります。

・通気性が良い
・デザインが豊富
・継ぎ目に水がたまりやすい

通気性やデザイン性で選ぶなら横張りですが、継ぎ目に水がたまりやすいところには注意が必要です。

通気性が良い

金属系サイディングの横張りは通気性の良さが特徴的です。

胴縁を縦方向に取り付けるため、外壁裏に流れる空気がスムーズになります。

通常、温かい空気は下から上へと排気され、雨水は上から下へと排水されます。

縦胴縁なら空気と水が上手く移動するため、流れを遮りません。

空気がスムーズに流れると結露が防止でき、住宅の劣化を防止できます。

デザインが豊富

金属系サイディングの横張りはデザインが豊富です。

メーカーからもさまざまなデザインが出ているため、好みのものを見つけやすくなります。

一方、縦張りはシンプルなものが多く選択肢が限られています。

デザインやカラーなど、豊富なバリエーションから選びたいなら横張りがおすすめです。

継ぎ目に水がたまりやすい

横張りはシーリングの継ぎ目が多くできるため、水がたまりやすい構造です。

隙間に雨水が入るとなかなか水が切れません。

とくに、年数が経つと隙間が広がり雨水が浸入しやすくなります。

外壁塗装の効果が弱くなると、継ぎ目から入った雨水が原因で剥がれが起きる可能性もあります。

金属系サイディングの横張りがおすすめできる人


金属系サイディングの横張りがおすすめなのは、下記に当てはまる人です。

・多くのデザインから選びたい
・水切り板金を目立たせたくない
・できるだけ安く施工したい

それぞれ詳しく解説します。

多くのデザインから選びたい

豊富なデザインから選べるところが横張りの良さです。

縦張りと比べてもデザイン性に優れているため、選択肢の幅が広がります。

外観にこだわりたい、豊富なカラーから選びたい人は横張りがおすすめです。

水切り板金を目立たせたくない

金属系サイディングの横張りは、継ぎ目にシーリングを施します。

一方、縦張りは横方向に走る継ぎ目に水切り板金を使用するため、目立つ可能性があります。

サイディングの長さごとに出っ張りができ、気になる人もいるかもしれません。

シーリングを使用する横張りなら、水切り板金が目立つ心配はありません。

できるだけ安く施工したい

職人の数や施工にかかる手間が少ないため、縦張りよりも比較的安く工事ができます。

縦張りの場合は、ある程度の技術力が必要になることから、費用も高くなりがちです。

費用を重視するなら横張りがおすすめです。

金属系サイディングを横張りするときの施工方法


金属系サイディングを横張りするときの施工方法は下記のとおりです。

・防水シートの貼り付け
・胴縁の取り付け
・水切りとスターターを設置
・役物(やくもの)の取り付け
・外壁の張り付け

胴縁の向きは縦向きで取り付けます。

スターターは、最初のサイディング材を固定する金具で、横張りのときには設置が必要です。

継ぎ目にも役物を取り付けたら、外壁を張って仕上げていきます。

優良業者に依頼するポイント


優良業者へ依頼するときのポイントを紹介します。

・建設業許可をもっている
・リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟している
・地域に密着している
・自社職人がいる
・国家資格を所有している

業者選びに迷っている人は参考にしてください。

建設業許可をもっている

500万円以上の工事を請け負うのに必要な「建築業者許可」をもっている業者は、信頼感があります。

サービスや質の良さは目に見えてわからないものです。

建築業許可をもっていなくても安心して依頼できるところはありますが、業者を選ぶ際の一つの判断材料にできるはずです。

リフォームパートナー協議会(RECACO)に加盟している

RECACOとは、国土交通省の告示による住宅リフォーム事業者団体登録制度のことです。

日本最大の建設従事者組合の団体で、安心してリフォームができるような環境を整えるため活動しています。

さらに、信頼できる業者になれるようなサポートが充実しているため、加盟している業者であれば比較的安心して依頼できます。

地域に密着している

地域密着の業者は、地域の特性を理解しています。

住宅にあわせて最適な工事内容を提案してくれるため、施工不良が少なくなるところがメリットです。

住んでいる周辺地域の業者なら、トラブルや不具合があってもすぐに来てもらえる可能性があります。

自社職人がいる

自社職人がいる業者は工事費用が安くなる可能性があります。

リフォーム会社でも相談はできますが、仲介料や手数料といった中間マージンが発生するため、比較的費用がかさみます。

リフォーム会社に依頼しても、実際に工事するのは建築板金業者です。

自社職人がいる業者ならマージン不要で、そのぶん費用を抑えられます。

国家資格を所有している

依頼する業者に、国家資格を取得している職人がいるかどうかも大切なポイントです。

資格所有者は経験のほか知識もあるため、信頼できます。

資格がなくても技術力のある業者は多くあります。

しかし資格の有無は、安心して工事を依頼する際の目安となるため、確認しておきましょう。

デザインにこだわるなら金属サイディングの横張りがおすすめ


金属系サイディングの横張りは、デザインの豊富さと通気性の良さが魅力です。

幅広い選択肢の中から好みのものが選べて、縦張りよりも費用が比較的安く済みます。

ただし、継ぎ目が多く水が溜まりやすいところがデメリットです。

上記をふまえたうえで、金属系サイディングの横張り工事をおこないましょう。

【関連記事】
外壁に使用する金属サイディングとは?メリット・デメリットを解説

Share this article

この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
« »

耐久性・耐候性、遮熱性
デザイン性に優れている
金属外壁材料に関する
お問い合わせはこちらから