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アルミサイディングの種類や特徴、後悔しないためのポイントを解説

2023.04.07 Fri

「外壁材にアルミサイディングを採用したいけれど、どのような種類があるのだろう?」
「後悔しないためのポイントを知りたい!」

このように悩んでいる人に向けて、本記事では下記の内容を解説しています。

・アルミサイディングの特徴と種類
・アルミ材とガルバリウム材の違い
・アルミサイディングのメリット、デメリット
・アルミサイディングを採用して後悔しないためのポイント
・アルミサイディング以外におすすめの外壁材

アルミニウム合金塗装板というアルミサイディングを外壁に利用することがあります。

アルミサイディングは軽量で耐震性が高く、防水性も高いといった魅力があります。

一方で強度が弱くて傷つきやすく、費用も高いといったデメリットもある建材です。

アルミサイディングの種類やメリット・デメリットなどについて詳しく知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。

アルミサイディングとは何か、種類や特徴を解説

サイディング(外壁材)には下記の4つの種類があります。

・窯業系サイディング
・金属系サイディング
・樹脂系サイディング
・木質系サイディング

アルミサイディングは金属系サイディングのうちの一つで、アルミニウムを使ったサイディングボードのことです。

デザイン性だけでなく、耐久性や防水性に優れているなど機能面も充実しています。

アルミサイディングは金属特有の光沢を演出でき、一味違う外壁材にしたいと考えている人にもぴったりな建材です。

アルミニウムはサビにも強く、美しい外観を長期間維持しやすいです。

アルミサイディングの種類

アルミサイディングは現在、主にアルミニウム合金塗装板が利用されています。

アルミニウム合金塗装板はアルミ鋼板に対して塗装を行った建材で、さびにくく耐用年数が長いため長期利用しやすいです。

アルミニウム合金塗装板は軽量性に優れており、建物に負担をかけないため、軽い外壁材を探している人におすすめです。

ただしガルバリウム鋼板など他の金属系サイディングと比較して施工費用が高額になることがあります。

アルミサイディングは優れた建材ですが、外壁リフォームを依頼する場合は他の金属系サイディングを比較して選ぶことをおすすめします。

アルミサイディングとガルバリウム鋼板の違いを比較

アルミサイディングとガルバリウム鋼板を使った外壁材は、同じ金属系サイディングですが使用される金属が違います。

アルミサイディングの素材は名前のとおりアルミニウム、ガルバリウム鋼板は亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工したものです。

アルミサイディングの耐用年数は約30〜50年です。

一方ガルバリウム鋼板は、表面にサビが出始めるのはおよそ20〜30年ですが、適切な塗装メンテナンスを繰り返せば50年以上はもつ建材となっています。

そのため、アルミサイディングとガルバリウム鋼板に耐用年数の大きな違いはありません。

またアルミサイディングはメーカー数が少ないためデザインの選択肢も限られており、ガルバリウム鋼板と比較して価格も高めです。

一方でガルバリウム鋼板は豊富なカラーや柄から選べて、アルミサイディングと比べると施工費が安価な傾向にあります。

アルミサイディングも魅力的な建材ですが、今から外壁をリフォームするなら費用面やデザイン性が豊富なガルバリウム鋼板がおすすめです。

アルミサイディングのメリット・デメリット

外壁材にアルミサイディングを採用するときのメリット・デメリットは下記のとおりです。

・耐震性が高い
・防水性が高い
・強度が弱い
・施工費用が高い

機能面が充実している一方、施工費の高さなどがデメリットとしてあげられます。

アルミサイディングを検討している人は良い面だけではなく、悪い面も理解しておきましょう。

耐震性が高い

アルミサイディングは耐震性が高く、地震の影響を受けにくい建材です。

建材の重さは耐震性に関係があり、外壁が重くなるほど地震の揺れによる影響を受けやすくなるのです。

軽くて丈夫なアルミサイディングだからこそ地震が発生しても住宅に負担をかけにくく、耐震性が高い建材となっています。

防水性が高い

アルミサイディングは表面が金属のため、基本的に水分が建材内部まで浸透することはありません。

防水性が低いと水がかかっただけで外壁の劣化が進みやすくなり、短期間で張り替えが必要になることがあります。

防水性が高い建材を外壁に使用することで、長期間利用できます。

ただし外壁に傷がつくと、そこから水分が浸入し劣化に繋がる可能性があるため注意が必要です。

強度が弱い

軽量さが特徴的なアルミサイディングですが、強度は少し劣っています。

アルミサイディングは衝撃に弱いため、傷つきやすくへこみやすいのです。

先の尖ったものや小石などが当たると、簡単に傷跡が残ってしまうでしょう。

外壁材が傷つくとその部分の塗膜が剥がれた状態となり、サビが発生しやすくなります。

サビは放っておくと進行し続けるので、定期的にチェックしてサビを見つけたらすぐに業者へ相談することが大切です。

施工費用が高い

アルミサイディングは機能性に優れている一方、施工費用は高めです。

ガルバリウム鋼板など他の金属系サイディングでも、アルミサイディングと同じぐらい機能性に優れており安価な建材があります。

では具体的にどれぐらい価格の差があるのか、詳しくみてみましょう。

工事の種類ごとのアルミサイディングの価格

アルミサイディングの価格について解説します。

・重ね張りの価格
・張り替えの価格

施工方法によって価格が変わるので、詳しくみていきましょう。

重ね張りの価格

重ね張り(カバー工法)だと、アルミサイディングの施工で約120〜400万円です。

ガルバリウム鋼板を重ね張りで施工した場合は約130〜220万円となります。

ガルバリウム鋼板でカバー工法を行った方が、アルミサイディングより安価に施工しやすいです。

重ね張りは既存のサイディング外壁を解体せず、上から新しい外壁を取り付けていく工法です。

解体工事がないため工事期間が短く、比較的安価に施工できます。

張り替えの価格

アルミサイディングを張り替える場合の施工費用は、約140〜400万円です。

ガルバリウム鋼板で張り替える場合、約100〜360万円が施工費用の相場となります。

張り替えは既存の外壁材を撤去し、新しいサイディング材を取り付ける工法です。

古い外壁材の撤去・処分費用がかかるため、重ね張りよりどうしても費用がかかってしまいます。

アルミサイディングを採用して後悔しないためのポイント

アルミサイディングを採用して後悔しないためにも、事前に知っておきたいポイントがあります。

・相見積もりを行う
・他の金属系サイディングの採用を検討する
・板金業者を選ぶ

上記について詳しく解説します。

相見積もりを行う

施工を依頼する場合は、1社だけの見積もりで即決せず2社に相見積もりを依頼しましょう。

金額に大きな違いはないか、見積書の内容は適切かなど比較することで「提示された金額感は適切なのか」「見積書は丁寧に詳細が記載されているか」といったことが分かります。

ただし相見積もりは2社以内に抑えるのがおすすめです。

見積もりを取るには、業者を探して現場の調査を行い、見積もりを作成する手間がかかります。

見積もりを取り過ぎると手間がかかりすぎてしまい、結局どこに依頼したら良いのか分からなくなります。

相見積もりはとるのをおすすめしますが、見積もりを依頼するのは2社以内におさめましょう。

デザインにこだわるならガルバリウム鋼板を選ぶ

ガルバリウム鋼板はアルミサイディングと同じ金属系サイディングの中で、カラーや柄のバリエーションが豊富です。

アルミサイディングはガルバリウム鋼板ほど製造しているメーカーが多くはなく、デザインの選択肢が少なめとなっています。

またガルバリウム鋼板は、アルミサイディングと同じくらい機能性も高いうえに施工費用が安いです。

アルミサイディングも良いですが、今から外壁をリフォームするならガルバリウム鋼板の採用を考えてみてはいかがでしょうか。

建築板金業者を選ぶ

金属系サイディングで外壁をリフォームするなら建築板金業者に依頼するのがおすすめです。

ホームセンターやハウスメーカーでも相談には対応してくれますが、実際に作業を行うのは建築板金業者であることが多く、中間マージン(外注費)がかかってしまいます。

建築板金業者まで直接依頼した方が中間マージンがかからないため、お手頃価格で質の高い施工を行ってもらえます。

外壁リフォームを依頼するなら建築板金業者まで相談してみましょう。

アルミサイディングの他におすすめの外壁材の種類はある?

同じ金属系サイディングの中でもおすすめなのがガルバリウム鋼板です。

アルミサイディングと同じく軽量で耐震性にも優れています。

メーカーが多いためデザインの選択肢が多い点も魅力的です。

施工費用も、アルミサイディングよりガルバリウム鋼板の方が安価になりやすいです。

機能性はほぼ変わらないのにデザインの選択肢が多くて安価に施工しやすいため、今から外壁リフォームするならガルバリウム鋼板をおすすめします。

メリット・デメリットを知り納得できる外壁材を選ぼう

アルミサイディングは軽くて耐震性に優れている建材です。

防水性が高いことから雨水の浸入を許さず、耐用年数も長いです。

一方、ガルバリウム鋼板と比較すると価格が高めでデザインの選択肢が少ない点がデメリットとして挙げられます。

特にこだわりがなければ、アルミサイディングと同じぐらい機能性が高いうえに安価かつ様々なデザインの建材が流通しているガルバリウム鋼板がおすすめです。

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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