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アルミサイディングに塗装は必要?メンテナンスが必要か調べる方法を紹介

2023.04.05 Wed

「外壁にアルミサイディングを採用したが、塗装などのメンテナンスは必要なのだろうか?」
「アルミサイディングの外壁を塗装するときに気を付けることを知りたい」

このようなお悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。

本記事では現在アルミサイディングの外壁を採用している方に向けて、外壁塗装の必要性について紹介します。

劣化しにくいといわれるアルミサイディングも定期的なメンテナンスは必要です。

塗装を考えるタイミングも紹介しますのでぜひご覧ください。

アルミサイディングとは

アルミサイディングとは金属サイディング(金属でできた外壁材)の一種です。

アルミサイディングには下記のような特徴があります。

・耐震性が高い
・防水、防音などに優れている
・サビが発生しにくい

このような魅力があるためアルミサイディングを取り扱っている業者があります。

ただし金属サイディングには、アルミサイディングのほかにガルバリウム鋼板という建材もあります。

ガルバリウム鋼板はアルミサイディングと同じぐらい性能が高いのに価格が安いことから人気の建材です。

アルミサイディングは定期的な塗装が必要

アルミサイディングはサビに強く防水性も高いですが、耐用年数を迎えたら塗装が必要です。

アルミサイディングの耐用年数は30~40年程度です。

しかし外壁に傷が付いたら、耐用年数を迎えていなくても塗装を行った方が良い場合があります。

外壁に傷がついてしまうと、その部分から腐食がはじまりサビが発生する恐れがあります。

定期的に外壁の状態確認を行ったり、耐用年数を迎えたら塗装を行ったりするようにしましょう。

アルミサイディングを塗装すべきか確認する方法

アルミサイディングを塗装するべきタイミングはいつなのか迷っている方もいるのではないでしょうか。

アルミサイディングを塗装するべきかどうか、判断するために確認する方法を3つ紹介します。

・築年数や耐用年数を確認する
・アルミサイディングの劣化状況を目視で確認する
・プロの業者に確認してもらう

特に築年数や耐用年数は、塗装すべきかどうかの目安になるのでぜひ参考にしてください。

築年数や耐用年数を確認する

アルミサイディングを塗装するかどうか迷った時は、住宅の築年数や塗料の耐用年数を確認しましょう。

・新築:8~12年
・塗り替え:10~15年

上記はあくまで目安です。

たとえば潮風がくる沿岸部にお住まいの場合、外壁が早く劣化することがあります。

耐用年数を迎えていなくても不具合が確認できるようであれば、早めに業者へ相談しましょう。

アルミサイディングの劣化状況を目視で確認する

アルミサイディングの塗装が必要かどうかは、目視チェックでも判断できる場合があります。

目視で確認する場合に注意すべきポイントは下記のとおりです。

・サビの発生
・塗膜の膨れ
・塗膜の剥がれ
・チョーキング現象の発生

目視でサビが確認できたり塗膜の膨れや剥がれが確認できたりした場合は劣化がはじまっています。

チョーキング現象は「白亜化現象」とも呼ばれ、外壁を指で触った時に白い粉がつく状態のことです。

白い粉は、雨や紫外線によって塗料の合成樹脂が分解され粉状になったものが外壁表面に現れたものです。

これらは外壁が劣化しているかどうかの判断材料になります。

アルミサイディングの塗装が必要かどうかは目視で確認できる場合もあるので、気になる場合は確認してみましょう。

プロの業者に確認してもらう

「気になることがあるけれど、これって業者に質問しても良いのだろうか」
「今すぐ塗装すべきなのか自分だけでは判断しにくい」

このように迷った場合はプロの業者に相談するのがおすすめです。

プロに相談することで外壁の状態を正確に把握できます。

塗装が必要だと判断された場合には見積もりをお願いすることも可能です。

メンテナンス時期が遅くなってしまうと、劣化が進み修繕費用が高くなってしまうことがあります。

塗装時期の見極めに迷ったらプロの業者に相談して確認してもらいましょう。

外壁塗装と外壁リフォームで迷った場合の判断基準

アルミサイディングの外壁リフォームと外壁塗装、どちらを依頼しようか迷っている方もいるのではないでしょうか。

外壁の劣化がひどく塗装で補修できない場合は、外壁リフォーム(張り替え)を実施した方が良い場合もあります。

外壁塗装とリフォームのメリットとデメリットをご紹介します。

どちらを依頼するかの参考にしてください。

外壁塗装のメリット・デメリット

外壁塗装のメリットとデメリットは下記のとおりです。

メリット
・リフォームより施工費用が安い
・塗料の種類で断熱、遮熱、防汚など機能を追加できる

デメリット
・外壁の劣化が激しい場合にはメンテナンス不可
・定期的な塗装メンテナンスが必要

外壁塗装の大きなメリットは、リフォームより施工費用が安いことです。

ただし劣化が激しい場合にはおすすめできません。

外壁材そのものが劣化している場合、仮に塗装を行ってもすぐに剥がれたり外壁材自体がダメになったりするからです。

塗装でメンテナンス可能かどうかは業者に確認してもらいましょう。

外壁リフォームのメリット・デメリット

外壁をリフォーム(張り替え・重ね張り)する場合のメリットとデメリットは下記のとおりです。

メリット
・外壁材そのものが新しくなるため内部が傷んでいても対応できる
・外壁が新しくなり見た目の印象が変わる

デメリット
・塗装メンテナンスより費用が高額になる

リフォームは塗装より高額になりますが、雨漏りを改善したり防水シートや断熱材を補修したりできます。

外壁材そのものを変更したかったり建材内部が傷んでいたりする場合は、張り替えなどで外壁をリフォームしましょう。

外壁リフォームならガルバリウム鋼板がおすすめ

外壁リフォームをするなら、機能性にも優れており比較的安価なガルバリウム鋼板がおすすめです。

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームした場合の費用相場は下記のようになります。

・重ね張り:130~220万円ほど
・張り替え:100~360万円ほど

アルミサイディングの費用相場は下記のとおりです。

・重ね張り:120~400万円ほど
・張り替え:140~400万円ほど

ガルバリウム鋼板の方が、アルミサイディングより少し費用が安いです。

ただし住宅の大きさなどによって、リフォーム費用は変わってきます。

またアルミサイディングはメーカー数が多くなく、ガルバリウム鋼板よりバリエーションも限られています。

アルミサイディングよりもガルバリウム鋼板の方が費用も安く、バリエーションも多いのでおすすめです。

外壁リフォームの方法

外壁リフォームは2つの方法があります。

・張り替え
・重ね張り

特に2つ目の重ね張りは、張り替えよりも費用を安く抑えられるというメリットがあります。

住宅の外壁の状況によって施工できる方法が変わってきますので、それぞれ詳しくみていきましょう。

張り替えを行う

1つ目の方法は「張り替え」です。

張り替えは、外壁材を剥がして新しい素材を施工する方法です。

外壁材が傷んで強度がない状態だったり塗装では補修できない状態だったりすると、張り替えを行う必要があります。

張り替えは外壁材の下地そのものを新しくできるので、重ね張りよりも施工後の安心感が高くなります。

ただし比較的大がかりな工事になるため他の工法より高額です。

外壁材の劣化状況によっては張り替えを推奨されるケースがあります。

外壁材の状態をプロに確認してもらい、最適な方法を選択してください。

重ね張りを行う

重ね張りは既存外壁材のうえに新しい外壁材を重ねるメンテナンス方法で、カバー工法とも呼ばれています。

外壁材が二重になるため断熱性能がアップするというメリットがあります。

ただし外壁材を二重に設置するため、住宅に負担を与えてしまいやすいです。

アルミサイディングやガルバリウム鋼板など重量の軽い外壁材を採用することで住宅への負担を軽減できます。

外壁材の状況によっては、重ね張りで対応できるケースも多くあります。

重ね張りを実施できるかどうかはプロの業者に相談してみましょう。

アルミサイディングの塗装は必要なメンテナンスと考えよう

本記事ではアルミサイディングを塗装すべきか、塗装はいつ実施すべきかなどについてご紹介しました。

・アルミサイディングも定期的なメンテナンス(塗装含む)が必要
・塗装するタイミングは耐用年数や外壁の状態をチェックして判断する
・外壁塗装と外壁リフォームにはメリットとデメリットがある
・外壁をリフォームするならアルミサイディングよりもガルバリウム鋼板がおすすめ

アルミサイディングの耐用年数は30~40年といわれていますが、定期的に塗装を実施することでさらに長持ちします。

定期的な塗装は外壁にとって必要なメンテナンスの一つです。

定期的に外壁の状態を確認して、適切なタイミングでメンテナンスを業者に依頼しましょう。

関連記事:アルミサイディングとは?特徴やメリット・デメリットを解説

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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