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トタン外壁をおしゃれでカッコイイものにリフォームする方法や注意点を解説

2023.01.15 Sun

※注釈:「トタン」の種類について
当記事では、昔ながらのトタン材を「トタン」、近年トタンと呼ばれているガルバリウム鋼板を「ガルバリウム鋼板」と分けて表記しております。

「おしゃれな外壁にリフォームしたい」

「カッコイイ見た目のトタン外壁について知りたい」

トタン外壁は安価で軽量な部材であるため、費用を抑えたリフォームが可能です。

トタンというと、町工場や昔ながらのトタン屋根を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

本記事ではトタン外壁でおしゃれにリフォームする方法や注意点をご紹介します。

トタン以外で外壁をおしゃれにする方法も紹介しますので、外壁リフォームを検討中の方はぜひご一読ください。

オシャレでカッコイイ「トタン外壁」とは

トタン外壁とは、鋼板(鉄板)に溶融した亜鉛を付着させた金属外壁材です。

近年では、トタンといえばガルバリウム鋼板を指すことも多くなりました。

しかし正確にいうとトタン=ガルバリウム鋼板ではありません。

トタン外壁について以下の2つを詳しく解説していきます。

・特徴
・種類

トタン外壁の特徴や種類を知り、正しい知識を身につけましょう。

トタン外壁の特徴

トタン外壁の特徴を理解するため、メリットとデメリットを確認しましょう。

トタン外壁のメリットは以下の4つです。

・加工しやすい
・軽量
・安価
・雨漏りしにくい

デメリットは以下の2つです。

・他の外壁材よりもやや強度が低い
・表面のコーティングが傷つくとサビや雨漏りの原因になる

トタン外壁は軽量で雨水が侵入しにくいため、耐久性・耐震性に優れた家づくりが可能です。

さらに加工がしやすく安価なため、DIYの素材としても人気があります。

しかしトタンは他の外壁材よりも強度が低いため傷つきやすく、表面のコーティングが傷つくとサビや雨漏りの原因となります。

そのため外壁材としてトタンを使用する場合は、定期的なメンテナンスが必要です。

トタン外壁の種類

トタン外壁には種類があり、それぞれ特徴や見た目の印象、価格などが異なります。

トタン外壁の種類と価格の目安は、以下の通りです。

・波トタン:1㎡あたり500~1,000円
・角波トタン:1㎡あたり500~1,300円
・スパンドレールトタン:1㎡あたり1,000~2,000円
・リブ波トタン:1㎡あたり800~1,800円

次に、それぞれの特徴について紹介します。

・波トタン:もっとも安価だが耐久性が低い。
・角波トタン:耐久性に優れているが波トタンより若干価格は高い。
・スパンドレールトタン:強度が高く雨漏りもしにくいが、トタンのなかでは高額。
・リブ波トタン:部分補修が可能。

外壁にトタンを採用する場合は、それぞれの特徴を把握し自宅に適したものを選択しましょう。

また上記4種類に加え、近年はガルバリウム鋼板もトタンと呼ぶことがあります。

ガルバリウム鋼板とは、鋼板に対して亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工した素材です。

トタンよりも耐久性に優れているため、最近では金属外壁材の主流はガルバリウム鋼板となっています。

トタン外壁をリフォームする方法

ガルバリウム鋼板は安価でおしゃれな仕上がりとなるため、外壁リフォームでガルバリウム鋼板を検討する方も多いでしょう。

外壁をガルバリウム鋼板にするリフォームは、以下の2つです。

・重ね張り(カバー工法)
・張り替え

工法によって工期や価格、得られるメリットが異なります。

重ね張り(カバー工法)

重ね張りとは、既存外壁の上から新しい外壁材を張っていく工法で、カバー工法とも呼ばれています。

既存の外壁材を撤去しなくてもよいため、張り替えよりも安価で短期施工が可能です。

また外壁が1枚プラスされることから、断熱性や遮音性の向上も期待できます。

しかし内部結露が発生しやすいデメリットがあり、劣化状況によっては重ね張りができない場合もあります。

重ね張りによるリフォームは、外壁のプロである業者に判断・提案してもらうとよいでしょう。

張り替え

張り替えとは、既存の外壁材を撤去して新たな外壁材を張る工法です。

張り替えでは、既存外壁の撤去など工程が多いため、重ね張りに比べ高額で工期も長くなる傾向にあります。

しかし既存外壁を撤去する際、内部の補修もできるため、外壁トラブルを根本から解消できる点は大きなメリットです。

また最新の外壁材に張り替えることで、耐震性が上がり家への負担を軽減できる可能性もあります。

張り替えは高額になりがちですが、マイホームを長持ちさせるのにもっとも効果的な工法といえるでしょう。

トタン外壁をおしゃれにリフォームする時の注意点

従来のトタンを外壁に採用する場合には、注意すべきポイントもあります。

リフォームでトタン外壁にする際の注意点は、以下の2つです。

・現在の主流はガルバリウム鋼板のためトタンを使うこと自体がない
・DIYはおすすめできない

注意点を知り、適切なリフォームを行いましょう。

現在の主流はガルバリウム鋼板

トタン製の建材は、現在の主流ではありません。

現在、トタン外壁を含む金属外壁材の主流は「ガルバリウム鋼板」という外壁材です。

ガルバリウム鋼板はトタンよりも耐用年数が長いため、初期費用は高くても長い目で見るとメンテナンスコストを抑えられます。

現在トタンは主流ではないため、トタン外壁を取り扱っている業者も少ないです。

トタン外壁を希望しても、業者からガルバリウム銅板をすすめられるケースがほとんどです。

おすすめはできませんが、トタン外壁へリフォームを希望する場合は、事前にトタンを取り扱っているか確認するとよいでしょう。

DIYはおすすめできない

DIYによるトタン外壁のリフォームはおすすめできません。

外壁工事は慣れていない人が行うと、見た目が悪くなったり外壁に傷がつき劣化の原因となったりする恐れがあります。

また外壁工事は高所での作業も必要となるため、落下によるケガのリスクも高く大変危険です。

家の外壁をトタンにする場合は、DIYよりも費用はかかりますが、建築板金業者への相談がおすすめです。

ただし、前述したようにトタンは施工会社が現在の屋根に新たに設置することはありません。

性能としてガルバリウム鋼板には劣るため、トタンではなくガルバリウム鋼板の利用をおすすめします。

外壁をおしゃれにする様々な方法

外壁をおしゃれにするには、ガルバリウム鋼板へのリフォーム以外にも様々な方法があります。

外壁をおしゃれにするおすすめの方法は、以下の2つです。

・外壁を塗装する
・ガルバリウム銅板を外壁に利用する

ガルバリウム鋼板以外の方法も知り、満足度の高いリフォームを行いましょう。

外壁を塗装する

劣化の状況にもよりますが、色褪せや汚れが目立つ程度であれば、塗装だけでも十分に外観をおしゃれにできます。

今までとは違う色を選んだり2色塗りのツートンカラーにしたりすることで、見た目の印象は大きく変わります。

また外壁塗装は見た目がおしゃれになるだけではなく、ひび割れなどの劣化を遅らせることにも効果的です。

外壁はこまめに塗装メンテナンスすることで、大掛かりなリフォームを実施しなくても新築のような外観を維持できます。

ガルバリウム鋼板を外壁に利用する

トタンへのリフォームを考えている方は、外壁材の候補としてガルバリウム銅板も検討してみてはいかがでしょうか。

ガルバリウム鋼板はトタンと同じ金属外壁材の1つで、トタンより耐用年数が長くサビにも強いのが特徴です。

一般住宅で使用する金属外壁材は、現在ガルバリウム銅板が主流となっています。

またガルバリウム銅板はデザインも豊富なため、外壁をおしゃれにリフォームしたい方は特におすすめです。

豊富なカラーバリエーションの他、レンガ調や木目調などもあり、自分好みの外観に仕上げられます。

ガルバリウム銅板はトタンよりも多少高額ですが、メンテナンスのコストや手間を格段に軽減することが可能です。

外壁をおしゃれにする方法は色々ある

トタン外壁でおしゃれにリフォームする方法や注意点について解説しました。

外壁をおしゃれにすると家の印象もガラッと変わります。

トタン外壁はおしゃれで安価なので、外壁リフォームを検討中の方にとって魅力的な外壁材です。

しかし他の金属外壁材と比べると強度が低く耐久性に難があります。

これから金属外壁材へリフォームするなら、コストパフォーマンスに優れたガルバリウム銅板がおすすめです。

外壁リフォームは見た目だけではなく、メンテナンス性や費用なども考慮しながら行うとよいでしょう。

 

■関連リンク

トタン外壁の施工方法や種類、費用、メリット・デメリットなどを紹介

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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