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アルミサイディングのカバー工法とは?費用相場や注意点などを解説

2023.01.09 Mon


「カバー工法ならアルミサイディングが最適って本当?」

「アルミサイディングのカバー工法以外にもリフォーム方法を知りたい。」

外壁リフォーム検討中の方のなかには、アルミサイディングが気になる方もいるのではないでしょうか。

アルミサイディングは軽量で耐久性にも優れているため、カバー工法での使用に適した外壁材です。

本記事ではアルミサイディングでカバー工法を行う場合の費用相場や注意点を解説します。

またカバー工法以外のリフォームについても紹介しているので、外壁修理を検討中の方はぜひご一読ください。

アルミサイディングのカバー工法とは

アルミサイディングはカバー工法に適した外壁材です。

カバー工法とは既存外壁の上から新たな外壁材を張る工法で、重ね張りとも呼ばれます。

カバー工法は、既存の外壁材を撤去する必要がないため、張り替えよりも工期が短くコストも安い傾向にあります。

壁が増えることにより、防音性・断熱性の向上にも効果的です。

アルミサイディングとは金属系サイディングの1つで、金属サイディングは主に「ガルバリウム鋼板」と「アルミニウム合金塗装板」に分けられます。

どちらも軽量で耐久性に優れているため、耐震性に影響が出やすいカバー工法に適した外壁材です。

サイディングには金属系以外にも窯業系や樹脂系、木質系など種類があり、それぞれ特徴が異なります。

サイディングの種類

サイディングにはさまざまな種類があります。

一般的な住宅で使用されるサイディングは、大きく分けると以下の4種類です。

・金属系サイディング
・窯業系サイディング
・樹脂系サイディング
・木質系サイディング

各サイディングの特徴は、以下の通りです。

・金属系サイディング:耐久性に優れている
・窯業系サイディング:安価でデザインが豊富
・樹脂系サイディング:軽量で耐候性に優れている
・木質系サイディング:天然木を使用するため経年美化を楽しめる

現在は「金属系サイディング」と「窯業系サイディング」の2つが日本で主流となっています。

アルミサイディングのメリット・デメリット

さまざまなサイディングがあるなかで、アルミサイディングは比較的メリットの多いサイディングです。

とはいえデメリットもあるため、リフォーム前に特徴を確認しましょう。

アルミサイディングのメリットは下記の3つです。

・防水、防音、断熱性能が高い
・耐震性が高い
・サビにくい

一方、アルミサイディングのデメリットは下記の3つが挙げられます。

・衝撃に弱い
・価格が高い
・カラーバリエーションが多くはない

アルミサイディングの最大のメリットは、防水・防音・断熱性能に優れていることです。

他のサイディングと比べて軽量で住宅に負担をかけにくく、耐震性の高い家づくりができます。

金属系でありながらサビにくい点もアルミサイディングの魅力です。

一方で、他の素材よりもカラーバリエーションが少なく高額である点がデメリットとして挙げられます。

衝撃に弱く傷つきやすいため、除雪やボール遊びなどをする際には注意が必要です。

アルミサイディングのカバー工法以外のリフォーム方法

カバー工法以外にもさまざまな外壁のリフォーム方法があります。

カバー工法以外の一般的な外壁リフォームは下記の3つです。

・張り替え
・塗り替え
・部分修理

建築板金業者と相談して、外壁の状況に合わせて適切な方法でリフォームを行いましょう。

張り替え

張り替えとは、既存の外壁材を撤去して新たな外壁材を張り付ける工法です。

張り替えは外壁を撤去する工程があるため、カバー工法よりも工期が長く施工費用は高くなる傾向にあります。

一方で外壁材の内部も含め修理できるため、外壁の不具合を根本から改善しやすいです。

外壁内部が劣化している場合や家の強度が低くカバー工法の実施が難しい場合は、張り替えが適しています。

塗り替え

塗り替えとは既存外壁の上に塗装を施す、いわゆる「外壁塗装工事」のことです。

カバー工法や張り替えよりも安価に実施でき、外観も美しくなります。

外壁の色を変えることで家の印象を変えることも可能です。

塗料によっては、断熱性や防汚性などが向上することもあります。

塗り替えを実施することで防水性も回復するため、外壁を長持ちさせることにもつながります。

塗り替えは、劣化が軽度なうちしか実施できないリフォームです。

定期的に塗り替えを実施することで、大規模なリフォームを行わなくても新築のような美しい外観を維持できます。

部分修理

外壁の一部にひび割れやサビが発生した場合は、部分修理で対応できる場合があります。

下記の不具合が発生した場合は、部分修理を検討しましょう。

・ひび割れ(クラック)
・コーキングの打ち替え
・コーキングの打ち増し
・鉄部のサビ取り
・穴、へこみ、欠け、傷 など

部分修理は不具合が発生している箇所だけを修理するため、他の工法よりも安価です。

とはいえ修理箇所や面積に比例して費用がかかるため、劣化が広い範囲に見られる場合は高額になる場合もあります。

そのため、部分修理はあくまでも小さな異変や部分的な劣化がある場合のみおすすめです。

外壁全体に劣化が見られる場合は張り替えなど、部分修理ではない方法でのリフォームをおすすめします。

カバー工法などの外壁リフォームの費用相場

家に関してのリフォームは高額なケースが多いため、費用相場を知りたい方もいるのではないでしょうか。

外壁をアルミサイディングへリフォームする場合の費用相場は、下記のとおりです。

・カバー工法(重ね張り):120~400万円程度
・張り替え:140~400万円程度

外壁リフォームは作業現場の環境や施工範囲、足場の有無によって費用は大きく変動します。

そのため、上記価格はあくまでも相場価格として参考にしていただけると幸いです。

塗り替えや部分修理であれば、上記価格よりも安価に施工できる可能性があります。

正確な見積もりを取りたい方は、お近くの建築板金業者へ相談しましょう。

カバー工法でアルミサイディング外壁をリフォームするべき?

外壁リフォームを検討中の方は、使用するサイディングや工法に悩むこともあるでしょう。

カバー工法でアルミサイディング外壁をリフォームすべきかどうかは、外壁の状況によって異なります。

・外壁内部が劣化している場合は張り替えが必要
・塗り替えや部分修理で対応できる場合もある

どういうことか解説します。

外壁内部が劣化している場合は張り替えが必要

外壁材の内部が劣化している場合は、重ね張りではトラブルを解決できないため張り替えが必要です。

内部の劣化を放置してカバー工法を実施すると、劣化が進行してしまいます。

その結果、数年で雨漏りなどのトラブルが発生する恐れがあります。

カバー工法が可能かどうかは素人では判断が非常に難しいため、まずは建築板金業者へ相談するのがおすすめです。

塗り替えや部分修理で対応できる場合もある

外壁の劣化の程度によってはカバー工法ではなく、塗り替えや部分修理でも対応できる場合があります。

部分的なひび割れや傷、コーキングの打ち替えなどであれば部分修理が可能です。

塗装の剥がれや色褪せは塗り替えを実施することで、外観が良くなり防水性も回復します。

軽度な劣化であればカバー工法を実施しなくても、安価に外壁をリフォームできます。

アルミサイディング以外でもカバー工法でリフォームできる

本記事ではアルミサイディングでカバー工法を行う費用相場や注意点などについて解説しました。

アルミサイディングは他のサイディングに比べて軽量で耐久性に優れているため、カバー工法に適した外壁材です。

しかし外壁の状況によってはカバー工法が適さない場合もあります。

カバー工法が最適かどうかの判断は素人には難しいため、リフォームの際は建築板金業者などプロの意見を参考にしましょう。

 

■関連リンク

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この記事は「内野 友和」が
書いています。

1979年生まれ。一級建築板金技能士。父・内野国春の元で建築板金の修行を始め、2014年より代表となり家業を受け継ぐ。20年以上、約5000件の現場経験で培った技術と知識で、建物の屋根・雨樋・板金・外壁工事を通じ、地域の皆様のお役に立てるように努力しております。
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