「ガルバリウム鋼板って金属サイディングのこと?」
「ガルバリウム鋼板は他の外壁材と何が違うの?」
ガルバリウム鋼板は金属サイディングの素材の1つで、近年人気が上昇中の外壁材としても知られています。
外壁リフォームを検討中の人のなかには、ガルバリウム鋼板の特徴や他のサイディングについて知りたい人もいるのではないでしょうか。
本記事では、ガルバリウム鋼板と他サイディングの違いについて解説していきます。
ガルバリウムや各サイディングの特徴や費用相場についても紹介しますので、おすすめの外壁材を知りたい人はぜひご一読ください。
目次
新築や外壁リフォームでは、近年サイディングが主流となっています。
サイディングとは外壁に張る仕上げ材のことで、特殊な技術がいらないため、比較的安価で施工時間も短縮できます。
サイディングのうち特に金属サイディングは耐用年数が長く耐震性にも優れているため、これから外壁リフォームする人におすすめの外壁材です。
「金属サイディング」は金属でできた外壁材のことです。
似たようなものとして「ガルバリウム鋼板」があります。
金属サイディングとは、金属でできた外壁材全般を指します。
一方で、ガルバリウム鋼板は外壁材に使われる素材の名称です。
日本では金属サイディングを含め、下記の4種類のサイディングが一般的に使用されています。
・金属サイディング
・窯業サイディング
・樹脂サイディング
・木質サイディング
各サイディングの特徴を知り、自分に合った外壁材を見つけましょう。
金属サイディングとは、断熱材の有無に関係なく金属でできた外壁材のことです。
耐用年数が長く耐震性にも優れた素材である一方、コストは高額である傾向にあります。
金属サイディングのなかで現在主流なのは、ガルバリウム鋼板です。
ガルバリウム鋼板は、鋼板に対して亜鉛やアルミなどの合金をメッキ加工した素材で、サビに強く耐久性に優れた特徴があります。
金属サイディングにはガルバリウム以外にも、アルミニウム合金やステンレス鋼板などがあります。
窯業サイディングとは、セメントと繊維質を主原料とした外壁材です。
デザインやカラーが充実しており比較的安価であるため、日本でもっとも使用されています。
初期費用を安くおさえられますが、メンテナンス頻度が高いため長い目で見るとコスパの悪い素材といえるでしょう。
窯業サイディングは素材そのものの吸水性が高いため、塗装による防水加工が必須となります。
そのため、7~10年に1度の定期的な塗装メンテナンスが必要です。
つなぎ目部分のシーリングは塗装よりも先に劣化が表れることも多く、5~10年程の周期で補修メンテナンスも必要となります。
樹脂サイディングとは、塩化ビニル製の外壁材です。
薄くて固く軽量な素材であるため、劣化しにくく耐震性に優れています。
しかし日本ではまだ使用件数が少なく、対応できる業者も限られているのが現状です。
木質系サイディングとは、天然の木材を使用した外壁材です。
質感がよくぬくもりを感じる素材ですが、吸水性が高いためこまめなメンテナンスが必須となります。
樹脂サイディングと同様に、日本ではあまり使用されていない外壁材です。
日本には4種類のサイディングがあるものの、現状では金属サイディングと窯業サイディングの2種類からの選択が一般的です。
金属サイディングと窯業サイディングにはそれぞれメリット・デメリットがあり、何を重視するのかによって適しているサイディングが異なります。
それぞれの特徴を知り、自分はどちらの外壁材が適しているのか判断しましょう。
ガルバリウム鋼板が適しているのは、耐久性の高さを重視する人、寒冷地に住んでいる人です。
ガルバリウム鋼板は、金属サイディングのなかでもサビにくく耐久性の高さが魅力の外壁材です。
建物の環境にもよりますが、一般的にサビが出始めるのは、施工後20〜30年後となります。
上記年数を目安とし、サビが出始める前に塗装メンテナンスをすれば50年以上も持つ素材です。
また、金属であるガルバリウム鋼板は吸水しにくいため凍害にも強く、寒冷地の住宅にも適しています。
凍害とは外壁材が水分を吸収し、その水分が凍結と融解を繰り返すことが原因で発生する外壁の劣化のことです。
できるだけメンテナンスの手間がかからず耐久性に優れた外壁材を求めている人に、ガルバリウム鋼板はおすすめです。
デザイン性を重視する人、価格の安さを重視する人に窯業系サイディングはおすすめです。
窯業系サイディングは、デザインやカラーのバリエーションが豊富であることが魅力の外壁材です。
価格はメーカーやデザインによって異なるため、一概に窯業系サイディングの方が安価とは言い切れません。
しかし、ガルバリウム鋼板よりも窯業サイディングの方が安価な傾向にあります。
外壁リフォームでは、使用するサイディングの種類によって費用相場が異なります。
ガルバリウム鋼板と窯業サイディングの費用相場は、以下の通りです。
・窯業サイディング:150~220万円
・ガルバリウム鋼板:100~360万円
外壁工事では、上記費用の他に足場費用など諸経費が別途発生する場合があります。
使用する外壁材の種類やメーカー、工法、施工業者によっても費用は大幅に異なります。
正確な費用を知りたい場合は、業者への見積もり依頼が必要です。
外壁リフォームには、2通りの工法があります。
既存外壁のうえに新しい外壁を張る「カバー工法」と、既存外壁を撤去して新しい外壁を張る「張り替え」です。
カバー工法は、既存外壁の撤去が必要ないため、工事費用をおさえられます。
しかし外壁内部の劣化状況によっては、カバー工法ができず張り替えが必要な場合もあります。
外壁リフォームは、業者選びが非常に重要です。
業者選びでは、以下の3つのポイントをおさえるとよいでしょう。
・建築板金業者に依頼する
・相見積もりを行う
・建築業許可を得ているか確認する。
悪徳業者に依頼してしまうと施工不良などトラブルに発展する可能性があるため、業者選びは慎重に行いましょう。
金属サイディングを外壁に張る場合の依頼先は、建築板金業者です。
外壁リフォーム工事は、ハウスメーカーやリフォーム会社、工務店などへの依頼もできます。
しかし、これらの業者は直接施工ができない場合が多いため、仲介手数料が発生する可能性が高いです。
直接施工できる建築板金業者なら、お手頃価格で高品質な施工を実施してくれます。
外壁にガルバリウム鋼板など金属サイディングを張りたい場合は、建築板金業者に依頼するとよいでしょう。
業者選びでは、相見積もりを行うことも大切です。
相見積もりは2社ほどで十分であり、多ければ多いほどよいというものではありません。
2社から相見積もりを取れば、適正価格の把握ができ、担当者や職人の比較ができます。
相見積もりでは価格を比較するだけではなく、会社の雰囲気や担当者の人柄を重視すると優良業者と出会いやすいです。
大切なマイホームのリフォーム工事は、価格よりも信頼できる業者への依頼が、安心できる工事につながるでしょう。
業者選びでは建築業許可を得ているかも確認することが重要です。
建築業許可とは、建築工事を請け負う営業を行うために必要な許可のことです。
許可を得るためには、以下の要件をクリアしなくてはいけません。
・経営業務の管理責任者等の設置
・専任技術者の設置
・誠実性
・財産的基礎を有している
・適正な社会保険への加入
・欠格要件に該当しない
基本的に建築工事を請け負う業者は許可が必要ですが、500万円未満の工事に関しては建築業許可がなくても請け負えます。
200万円前後の工事が一般的な外壁リフォーム業者は、建築業許可を持っていなくても営業が可能です。
しかし建築業許可を得ている業者であれば、一定の基準をクリアした証しでもあるため安心感があります。
建築業許可の有無は国土交通省のシステムから確認できますので、業者選びに活用してみてください。
今回はガルバリウム鋼板と各サイディングの特徴や費用相場についても解説しました。
日本では窯業サイディングが主流ですが、近年は金属サイディングの魅力が知れ渡り、注目の外壁材となっています。
金属サイディングは外壁塗装と比べると高額ですが、長持ちするためメンテナンスの手間や費用をおさえることが可能です。
金属サイディングのなかでもガルバリウム鋼板へリフォームを検討中の人は、正確な費用や工事日程を把握するためにも、建築板金業者への相談がおすすめです。
外壁にガルバリウム鋼板を使用する場合は「外壁にガルバリウム鋼板を使用するメリット・デメリットを紹介」もご覧ください。
耐久性・耐候性、遮熱性、
デザイン性に優れている
金属外壁材料に関する
お問い合わせはこちらから